Bass Love 2011 Best Disc Guide

まえがき

Bass Loveベストディスクガイド、去年思うところあってこのブログで開催したベスト企画ですが、大変好評をいただき、自分でも改めてこういうアーカイヴものの重要性を再認識した次第です。そんな訳で年明けお年賀に便乗してお忙しい皆様に原稿を依頼させて頂き、多くの方にベストを寄せて頂きました。去年にも増してすごい熱量と分量になり編集した僕自身もまだ十分に読み込めてない状態です。手前味噌ながら物凄い濃度です。是非、ゆっくり時間をかけて読み込んでみてください。そしてこれらのリストはエバーグリーンなディスクガイドになってますので、何度でもリファレンスしてあなたのベースライフを充実させていただければ、企画編者としてこれに勝る喜びはありません。
最後に年始のお忙しい中、ご協力頂いた執筆者の皆様には改めてお礼申し上げます。また個人的な事情で公開が大変遅れ皆様にご心配をおかけしましたことも併せてお詫び申し上げます。これに懲りず来年もよろしくお願い致します。

コンセプトの説明

Bass Loveベストの今年のコンセプトは、ずばり「ベースミュージックを血肉化した猛者の方々の目を通した2011年のベストミュージック」です。去年は「ベースミュージックのベスト」とシンプルにコンセプトを設けましたが、今年は一歩進んで(と勝手に思っているだけですが)、「ずばりのベースミュージック」だけではなく、一見ベースミュージックじゃないけれども、確実にこれはベースミュージック/サウンドシステムカルチャーを経過した耳に心に響く音楽だと思うものも積極的に選んで頂ければと思います。もちろんずばりベースミュージックだけのベストでもOKです。リリース年は問いません。思いっきり古くてもそこに何らかの2011年ならではの現代性をあなたが見出したのならOKです。

特別付録

今年のBass Love ベストディスクガイドには付録が2つあります。

その1 音楽ジャーナリスト若杉実さんによる特別寄稿。題して <DJ EZ来日(2011年12月16日@表参道VELOURS)目前でのキャンセルに涙した、日本全国のUKG~ベース系偏執狂に捧ぐ>。日本髄一のUK Garage猛者の若杉氏による世界初DJ EZのベストミックスポイントをベスト10形式で超濃厚に解説!DJ EZが如何に凄いのかの秘密が遂に明かされる?!必読です。他でこんなテーマの文章は絶対に読めないです。w

その2 トラックメイカーBRISA氏による未発表DEMO期間限定フリーダウンロード。
名古屋を拠点に世界で活躍するBRISA氏のベース魂が炸裂した未発表DEMO(といっても超現場仕様で使えます)をBass Loveベスト初参戦記念に2週間限定先着100DLでフリー公開!
ダウンロードはこちらから↓
http://soundcloud.com/eraguru/brisa-think-about-unreleased

執筆陣(アルファベット、あいうえお順)

100mado(LoDubs/MURDER CHANNEL,東京)
2shanti(REBEL FIGHT REC,大阪)
BRISA(名古屋)
Broken Haze(東京)
BUNBUN THE MC(Ragga Channel/1★狂,大阪)
DD Black(EYE4EYE RECORDINGS/B-LINE DELIGHT,栃木)
DJ April aka ジャガー汁(横浜)
DJ DOPPELGENGER(東京)
DJ ITS(広島)
DJ JET BARON aka 高野政所(ACID PANDA CAFE/レオパルドン,東京)
DJ SUSUMO(SLEEPYEYE/Dirty Gentlemans Club,広島)
eccy(Slye Records,東京)
ERI ISHII(GOODWEATHER,名古屋)
FYS aka BINGO (HABANERO POSSE/ DEXPISTOLS SOUND SYSTEM/ WICKEDPEDIA,東京)
g-ton(NY,名古屋)
GUNHEAD(HABANERO POSSE,東京)
HIGASHIKAWA (SPAZM/BIAS beatscape/asakuradnb,高知)
HIROSHI aka FU1(大阪)
NARU(広島)
Nothto(Atmoshere,東京)
Prettybwoy(東京)
rush(rush:records/rose by rush,大阪)
SAV (Good Weather,名古屋)
Two Seven Clash(DO UR THING,大阪)
YO!HEY!!(Threepee Boys / BACK TO SCHOOL,東京)
ZuKaRoHi(ブロークンビーツ酒場,東京)
鈴木一彰 (version city session / material,名古屋)
DJ♥(ハートマーク)ネグリジェZ(CATCHY!/Basslab/ガラゼミ,浜松)
隼人6号(静岡)
脇田康介(三河安城,名古屋)

DJ ERAGURU(Bass Love,淡路島)

特別付録

1: <DJ EZ来日目前でのキャンセルに涙した、日本全国のUKG~ベース系偏執狂に捧ぐ>
2: BRISA - Think About (unreleased demo) free download

ベストディスクリンク集

dirty dub rockerz REWIND2011
soi-tokyo.com Presents Best Experience 2011

読者の方々へ

このベストはいずれも劣らぬベース猛者のベスト、つまりこれらの音源はDJならばとっておきの武器、商売道具だったりもする訳です。ここに紹介された300枚近くのディスクを集めるだけでそんじょそこらのDJなんて吹き飛んでしまうくらいのとっておきが惜しげもなく紹介されています。僕自身このベストを編集する中でいくつも発見がありました。是非、通の方々も初心者の方々もそれぞれにdigしがいのあるリスト/記事になっていますのでじっくり読み込んでみて下さい。紹介されている音源のほとんどはアナログ/CD/データで購入が可能です。中にはフリーの音源もあります。以下に購入先としておすすめのリンクをいくつかあげておきますので気になったディスクがあったらぜひどうぞ。

DISC SHOP ZERO
material record
Juno Download
Boomkat
Beatport
7digital



100mado(LoDubs/MURDER CHANNEL,東京)
http://100mado.com/

     

[PROFILE]
2006年から続くDubstepイベント・Back To Chillの立ち上げから参加。2010年にStarkeyが主宰を務めるLo Dubsより、ベネズエラ人ダブステッパーPachekoとのスプリット12レコードを、日本のMURDER CHANNELからはCDをリリース。またゾンビ映画に酔狂する100madoとBD1982とのユニット・Makumba Soundでのリリースや、100bpmなスローテクノ・スタイルmixを公開するなど多岐に渡る行動を展開。

[DISC LIST]
1: Goth Trad全部
http://www.youtube.com/watch?v=mOjZGe56Poc
2006年以来BTCで長いこと近くで見てたけど2011年は本当に凄かった。ドロップするDubが聴くたびにどんどん洗練されていく様は圧巻で、なによりもDJプレイが神がかってて、同じ人間とは思えなかったし、セットを聴く度に本当にエキサイトしたし、そのDJを聴いてたからこそDubstepに対してまだまだヤバい音楽なんだと定期的に思えたことは自分にとってデカい。んで一番やられた曲がNew Epoch。

2: ENA/Sign/7even Recordings
http://www.youtube.com/watch?v=XaNsVtwkPTg
変態すぎだけどお洒落でクール、そしてこの「!?」な姿勢こそDubstepそのものだと思う。Greg GがModuleでかけていて思わずブースに駆けつけたら「ENAのだよ」って言われてなんかもう凄く嬉しかった記憶が。

3: DJ Shimamura feat. Yukacco - Like A Rainbow
http://soundcloud.com/djshimamura/dj-shimamura-feat-yukacco-like
リリパで洗礼受けてこれでもかと聞き倒した。完成度高すぎる。十ウン年前ぐらいに関西住んでZettai Mu行ってるとこの辺の音にも自分の一部になってるんだと再認識。

4: Jus Wan - Dreamin
http://music.juswansf.net/album/miles-away
2010年の曲だけど、配信後ずーと2011年中聞いたし現場でもよく使った。ビート的にはUKG回帰的な部分もあって疾走感が心地よく、でも総合的にこういうエモさ加減ていわゆるUKGのエロさとは違った流し目Deep House路線で、シャンパン系なサブジャンルとしてもっとリリースが欲しいとこ。

5: DJ 100mado - rbbd
http://www.technique.co.jp/item/84626,MURCD-777.html
6: Yoco Organ Vs 100mado - Autolocks
http://www.amazon.co.jp/Yoco-Organ-Vs-100mado/dp/B005FO86V6
7: DJ 100mado - Side Life (Kanji Kinetic Remix)
http://soundcloud.com/kanji/dj-100mado-side-life-kanji
8: The Wrench - kita (100mado RMX)
http://www.amazon.co.jp/kita-100mado-RMX/dp/B005SDAX1U
最後は関わった曲全部!RemixしてRemixされてコラボもして、色々な方面の方々と曲を通して関われたことを非常に嬉しく思います。どれも自分ぽいちょっと節操ない感じが出てて良かった。

【コメント】
2011年は個人的に意識を音楽に傾き切れなかった年で、そんな中、音楽の持つ無条件なパワーに触れる瞬間はイベントで鳴ってた音でした。自分の周りの人が世界的にみてかなりユニーク化してるのは物凄くハッピーなことだと思う。今回書き切れない100bpmとかその他については別の機会にこってりと書けたらと思います。

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2shanti(REBEL FIGHT REC,大阪)
http://soundcloud.com/2shanti
http://jp.myspace.com/2shanti

     

[PROFILE]
2000年頃から兵庫の姫路にて活動を始め、ただひたすらに低音を求めてきた彼は、御近所さんから、もれなく低音がうるさいと苦情を受けながらもコツコツと積み上げてきた経験とサウンドシステムで様々なイベントに出演、また自身もイベント企画・開催を繰り返してきた(姫路大塩海岸SAND EDGE / CHIL OUT SESSION / UNITYDUB など) 2011年より拠点を大阪に移しDubby-bon(REBEL FIGHT REC.)と共にRebel Fight Rec SOUNDを始動!!RFRのダブプレート制作なども手掛けつつアーティスト発掘に奔走している。

[DISC LIST]
1. LoveWise DubWise / BoomBoomDawn (promotion only )
あのKILLA SISTAのメンバーが入れ替わり新しく結成したのがLoveWise DubWise、メンバーにRAS DASHER氏とMAKIKOさん この曲ではMAKIKOさんが初めて歌ってます!wicked tune !!

2, SAK-DUB-I MEETS JAH FREE / WARRIOR STYLE (REBEL FIGHT REC )
今年REBEL FIGHT RECからリリース予定のSAK-DUB-I MEETS JAH FREE による一曲、今UKやヨーロッパにてplayされて去年は一部アンテナ高いダブマニアの間で話題に!http://youtu.be/jrWHzmRneVY

3, Jah Mason;Disciples / Ganja For Life (Remix); Promote It Dub ( Calabash UK )
去年からREBEL FIGHT REC SOUNDをDUBBY-BONと始めたんですが、RFRにとっての去年のベスト!
毎回かけて歌ってました!もともとはMAXIMUM SOUND UK のダンスホールスタイルがあるんですが 
このdiciplesバージョンが まさに ニュールーツ ガンジャチューン!

4, ODG / Rub up the Right dub ( original dub gathering ) [free download]
internet free download label なんですが かなりやばいリミックスものアルバムです。ダブステップとニュールーツの合わせ技が渋い!exparienceのremixも!

5.TOP CAT / PUSH UP YOU LIGHTER ( GUSSIE-P UK ) 7inc
デケデケダンスホールなんですがどこかニュールーツを感じさせるのがやはりgussie-p

6, mungos hifi feat kenny knots / gimme gimme (scotch bonnet )
2011は来日もしたりと日本での認知度がかなりあがったmungosのKennyKnots

7. DJ Sweep - Next Level Shi'ite (sound cloud free ) [free download]

8. Ruben Da Silva FT Skinnyman Manasseh and remixed by DnB heavyweights Placid/ SENSI SKANK (Rggae Roast )
ダブステップとドラムンとルーツの融合系 アナログ このレーベルのこれからの展開は楽しみ

9. Livity Access / Be Ready (internet free label ) (Fresh Poulp records) [free download]

10. BIGA RANX feat MIA / PaperPlanes-mystikmountain sound rmx (promotion ) [free download]


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BRISA(名古屋)
www.tetsushibuya.com


[PROFILE]
これまで、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカよりオリジナルトラック/リミックスをリリース。それらはDanny Krivit、Jazzanova、Joe Clausell、DJ Yellow、Tom Middleton、Bugz In The Atticなどのプレイリストにラインナップされた。フルアルバム"Elevation Perception"は、Monday満ちる、Paul Randolph、Nadirah Shakoor、他豪華ゲストを迎え、Geneon Entertainmentよりメジャーデビュー。名古屋を活動拠点にしつつ、DJとしても全国各地より招聘されている。

・Martyn / Masks (Brainfeeder) 
・Stray / Can Of Cancun   (Critical)
・ARP 101 / Flush   (Eglo)  
・Recloose / Electric Sunshine   (Rush Hour) 
・Thundercat / Daylight   (Brainfeeder) 
・Disclosure / Tenderly  (Make Mine)
・Zed Bias / Music Deep Inside  (Swamp81) 
・Hybris / Bossa Nouveau  (Blackout)
・Ratcliffe / Flying By The Sun  (Atlantic Jaxx)
・Sam A La Bamalot / A Bird's Leg  (Faces)

2011年に出会った、特に強くインスパイアされたベース物を中心に、エクレクティックな特性を持った作品を選んでみました。ベストトラックはダントツでMartyn / Masks。やはりEglo、Brainfeeder、Hotflushあたりは時代感ともマッチして1歩抜き出てる印象。個人的にDisclosure、Sam A La Bamalot は今年も注目していきたいところです。日本勢も興味深い作品が多く、全体で音楽的にも面白い動きになった1年だったと思います。新世代クリエイターも国内外から次々出てきていますし、2012年も更なる出会いに期待。

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BROKEN HAZE(東京) :
http://twitter.com/brokenhaze
http://soundcloud.com/brokenhaze
http://www.facebook.com/pages/broken-haze/96694072922
http://www.brokenhaze.net
http://raids.jp

 

1. Nino – Buio Omega – Donky Pitch [juno] [free DL link]
2. Rustie – Ultra Thizz – Warp [7digital] [zero]
3. Taz – Hedge your bets – Rwina Records [juno]
4. Kavsrave – Your Love – Tighten Up [juno]
5. Virus Syndicate – Your Life (Funkystepz Club Dub) – Safe and Sound [juno]
6. S-Type – Found (ACP Remix) – Free download [free DL link]
7. Hudson Mohawke – Thank You – Warp [7digital] [zero]
8. Bobby Tank – Needing Me – Vermin Street [juno]
9. Joker – Lost – 4AD [7digital] [zer o]
10. Baobinga & Hyetal – Anything for now – Build Recordings [juno] [zero]

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BUNBUN THE MC(Ragga Channel /1★狂,大阪) :
http://www.bunbun13.com

   

[PROFILE]
レゲエ唄い手、イベントオーガナイズ、1★狂ではドラムス担当。

2011年思い出の10曲!

■ Booo! (Dubaholics Numb Dub Mix Edit) / Sticky featuring Ms. Dynamite
  大阪のダンスホールなイベントで大音量でかけて楽しかった。

■ Avisado (Solo Rhizmo Remix) / Dj Farrapo & yanez
  朝の電車で良く聞いた。

■ Nigeria What? / Débruit
  アフリカンのおっさんが喜んだ。

■ Hands Up (South Rakkas self-mix) / South Rakkas Crew feat MC GI & Mr Dockry
  ベルギーで大音量でかけて楽しかった。

■ Belly off/ Peter Pozorek
  バルカンビートもはまった。

■ Body Good (feat Timberlee)/ Toddla T
  なんとも湿っぽくかっこいい

■ Freash / Bo Marly*
  ブリュッセルでかけたらギャルがよって来た!『私この曲大好きなの〜」

■ Sambassin / Dj Patife
  お口直しに

■ Look good machine / KC jockey*
  みんなシーンとなった。

■ Me Batem / DJ Znobia
  お世話になったね

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DD Black(EYE4EYE RECORDINGS/B-LINE DELIGHT,栃木)
http://soundcloud.com/ddblacksoundz

 


[DISC LIST]
アーティスト/タイトル(レーベル)
1_DD Black - Charge (Altered Natives Remix) - Dub
ボスによるRemix。フロアで威力を発揮する重量級ハウス。お世話になりました。

2_Pangaea - Hex / Fatalist - Hemlock Recordings
重量級Brokenでいて変態。これもお世話になりました。

3_Jo - R Type (T.Williams Refix) - フリートラック
この人もやっぱりそうだよねと再確認させてくれたTrack。これもお世話になりました。

4_Zinc - Sprung EP - Rinse
2011年最後の最後にかましてくれたZincさん。タイトル曲"Sprung"はこのBPMのZincさん復活な最高のTrack。

5_Ceramic – The Message - EYE4EYE RECORDINGS
The Guild Of SynchronistsよりセラミックパイセンによるBassの効いたBroken。神々しい。

6_Grayz – Dubskank - EYE4EYE RECORDINGS
こちらもThe Guild Of Synchronistsよりグレイズくんのワブリースカンクチューン。フロアで鳴らすと最高にカッコいい。

7_Blawan - Peaches - Clone
間違いない仕事っぷり。Gr8!

8_VARIOUS - Zapzarap - Diynamic Germany
ドイツ勢はいつもハイクオリティ。

9_BAMBOUNOU - Alpha EP - Youngunz
Youngunzクルーで一番好きな人のNew。

10_Maurizio – M-Series - Maurizio
2003年発売の彼等のベスト盤的コンピ。現役で使えるDub Techno。

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DJ April aka ジャガー汁(Ruler's Back,横浜)
https://twitter.com/#!/jaguarjiru

[PROFILE]
若かりし頃にHardfloorに毒されて、いい歳こいて色々と不具合の多いシカゴの音楽を聴いております。最近はJuke/Footwork周辺をディグしたりして、DJもさせていただいております。2~3カ月に1回、横浜で"Ruler's Back"という、Jukeをメインにしたイベントをオーガナイズしています。 

[DISC LIST]
個人的にもシーン的にも、昨年は大きく環境が変化した年でした。今年は、Juke/Footworkというジャンルがテクノ界隈まで広がるようになればいいなと思っています。ベースミュージックなんて大風呂敷は広げられませんが、そのサブジャンルとしてのJukeをイメージして、2011年の10曲を選ばせて頂きました。公式リリースされている音源が少ないため、プロモが多くなっています。すいません。サウンドクラウドなどで聞くことはできる曲もありますので、いろいろディグってみてください。Jukeを出している主なレーベルとして、Planet Mu, JukeTrax, Ghettophiles, Booty Call, Moveltraxx, Booty Tuneなどがあります。このあたりを聞けば、流通してるJuke/Footworkはほぼ8割方チェックできます!あなたも今日からJuke DJだ!

1) Traxman / L.I.F.E. (Promo)
才能が雨後の竹の子のごとく登場するシーンのなかでも、「異能の天才」として屹立するDJ。Dance Mania時代からリリースしている、筋金入りのゲットーDJです。現在はGeto DJs、Ghettoteknitianz (以後:Ghettotekz)というシカゴのDJクルーに在籍中。今年はPlanet Muからアルバムが出るという噂がありますが、どうでしょうか。このトラックはAfrica HitechのPodcastミックスでしか聞くことができないプロモオンリー曲。ゲットーとは思えないスペーシーなシンセネタと、"Life Is Forever"というボイスサンプルのエディットが延々続きます。下品・バンギン・安直なイメージのJukeですが、ビートは少なめで、めちゃめちゃエモでロマンティックな雰囲気。クソ下品な"Like Pussy"みたいな曲からメロウシットまで作れるTraxmanは、Juke界のエースで4番です。

2) Traxman / Blow Yo Shit (Lit City Promo)
公開したり、リリースする曲にハズれが全くないTraxmanの楽曲のなかでも、世界中のJukeディガーが探し求めていた曲がコレ。"Blow Yo Whistle!!!"と叫ぶ、ガキんちょの熱いボイスサンプルに、ホイッスルが入るだけの超シンプルな曲なのですが、吐きそうなぐらいDOPEです。この曲が嫌いな人とは友達になれません!RashadやSpinn,Clent, Earl,Taye,Azizamanなど、GhettotekzのDJが公開するミックスには必ずと言って良いほど収録されていました。RashadとAzizamanが運営する NYのレーベル「Lit City」からリリースされるらしいですが、本当???  

3) DJ Earl / Lost In Time (Promo)
DJクルー、Ghettotekzの若頭。出す曲すべてがカッコイイ、20歳のDJです。まるでラスボスと戦うときのゲーム音楽みたいな、マイナーなシンセのメロディがめちゃめちゃヤバイ曲。一発でもっていかれます。わかりやすいアゲ系ではないですが、リーチ一発ドラ3という感じで、まさに説明不要の説得力。アメリカのウェブマガジンのサイトにフリー音源が落ちていたはずですが、サイト名を忘れてしまいました・・・。彼の別の曲で、似たようなテイストの"Drone"という曲もあり、そちらもオススメです。

4) DJ Rashad & Gant Man / Heaven Sent (Planet Mu) 
「Juke界のキャプテン翼」こと、DJ Rashadの楽曲はいろいろとリリースがありました。Planet Mu、Juke Trax、Ghettophilesのシングル、Addison Groove、Emikaのリミックス仕事など、良作揃いの中でも、シカゴのベテランGant Manとコラボしたこの曲は白眉。JukeのルーツであるGhettotechの残り香が漂う4ビートに、R&B、Pファンク風のメロウなメロディが気持ちいい。なんやかんや言うてもRashadは4つ打ちが好きなのが良く分かります。全く関係ない話ですが、Planet Muがシングル「Ghettoteknitianz EP」とコンピアルバム「Bangs & Works II」の両方にこの曲を収録したのは???でした。

5) DJ Clent / DJ Clent #1 (Planet Mu)
これもまたJukeディガーにはおなじみの曲が、やっと陽の目を見ました。ベテランDJ、Clentが自分のJukeセットの時は絶対回してる曲。KRS Oneの「I'm Still #1」と全く同じネタ使いで、サビの部分だけ「DJ Clent ナンバーワン、ワン、ワン・・・・・・」と言い換えただけのシカゴらしい安直な1曲。とはいえ、ぶった切りの脱臼エディットで、まさにFootworkなビートに仕上がっているのは流石ですね~。

6) DJ Diamond / Snare Fanfare (Planet Mu)
Planet Muが昨年出したJuke関連作品の中で最も驚いたのが、DJ DiamondのLP「Flight Muzik」のリリース。シカゴシーンの中でもコアな位置にいる人だったので、そこを一本釣りするマイク・パラディナスの確かな嗅覚と、無名のアーティストのLPをいきなり出しちゃう度量のデカさに感服しました。この曲は、タイトル通り華やかなファンファーレのイントロが一転、タイトなミニマルビートへと変貌するキラーチューン。同アルバム収録の"Spekerz 'n' Tonguez"も激キラーです。

7) DJ Rome / Rocks, Weed, Blow, Park (Promo)
Diamondと同じDJ Roc周辺のアーティストで、Planet Muの「Bangs & Works」シリーズにも何曲か提供しています。超が付くぐらいミニマルなトラック物を得意とするアーティストで、シカゴシーンでもやや特殊な立ち位置です。これはタイトル通りのボイスサンプルをエディットし、そこにベース、スネアと少しクラップを足しただけのミニマルな曲。ビートの抜き差しだけでほとんど展開もないですが、まさにDopeの一言。

8) Paisley Parks / Warm Leatherette (Promo)

先駆者のD.J.Fulltono、D.J.G.O.に続くように、昨年は日本でも多くのトラックメーカーが登場。佐伯誠之助のリミックスでもヤバイ仕事を見せてくれた静岡の隼人6号、明らかに独立独歩な進化を遂げている大阪のSatanicpornocultshopなど、世界に比肩できるトラックメーカーが続々と各地から声を上げています。なかでも横浜に拠点を置くPaisley Parksがリリースした、この曲のインパクトは相当デカかった!Muteのダニエル・ミラーが手がけた電子音楽の歴史的傑作、The Normal "Warm Leatherette" を完全にバラしてJuke変換。つっかかり具合も絶妙なうえ、テクノ的な硬さもしっかり残っており、とてもカッコイイです。他の曲ではゲイリー・ニューマンのCarsをJukeエディットしたりもしてます。こちらもかなり良い感じ。

9) DJ Phil & Curtis / Niggazz Scared 2 Shower (Promo)
Ghettotekzに所属する2人のコラボ曲。Philはシングルを2枚出してますが、いまいち知名度が上がりません。でも作ってる曲はスルメ曲と呼ぶにふさわしい、ハイクオリティなものばかりなので要チェック!Ghettophilesから出したシングルでも、Juke巧者なところが見えます。対するCurtisはFootworkダンサーとしても活躍するDJで、Ganxyという音源販売サイトでシングルを1枚リリース済み。ソウル、ファンクネタを得意としているのですが、このコラボ曲はめちゃめちゃテクノシット。「ニガーはシャワーが怖かった」という、理解不能な声ネタにピロピロシンセとブーブーサブベースが絡みます。2:12からが最高。

10) Boylan / F.T.F.B. (Promo)
 普段は高校の理科の先生をしている、シカゴシーン唯一と言える白人DJ。アッパーなディスコ、ファンクネタを使ったJukeを得意としています。この曲は(多分)有名なクラシックをサンプリングし、ネタのピッチを上げ下げして展開を作っています。ものすごくアゲアゲです。ポップで分かりやすい楽曲が多いので、Juke初心者の入り口としてもオススメできるアーティスト。他の曲だと、'10年にMoveltraxxから出た"Feelz Good"がイチオシ。自分のDJの時にはほぼ100%回しているぐらいお気に入りです。あと、この人の曲は全体的に低音がハンパなくて、ミキサー何もいじってないのに、とある有名クラブのPAの方に「低音出し過ぎ!」と怒られました。Teklife!

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DJ DOPPELGENGER(GURUZ,東京)
http://doppelgengertimezzz.blog12.fc2.com/
http://soundcloud.com/doppelgenger

[PROFILE]
旅+DJ。環境から得るパワーこそ、生きる源である。そしてそのパワーを、音に込める。
地球を大切に。NO NUKES。

[DISC LIST]

1: GOTH TRAD - SUBLIMATION - DEEP MEDI
2: MALA - CHANGES - DEEP MEDI
3: CALIBRE - EVEN IF - ???
4: COLECO - PATIENCE FEAT VICTORIA KLEWIN - SOUL MOTIVE
5: HEY O HANSEN - MOON  - ???
6: GOMA DA DIGJERIDOO - BUSH FIRE - ???
7: GUIDO - WAY YOU MAKE ME - ???
8: ZION TRAIN - BABYLON BURNING - UNIVERSAL EGG
9: ORBITAL - ! SATURN - ???
10: STEVE REICH - MUSIC FOR 18 - ???


1: 昨年のGOTH TRADリリースの中で、一番喰らった1曲。中盤から後半に向かう展開は、完全にDUBSTEPを超えたGOTH TRADの世界が広がっている。

2: 昨年末のDBSでのDJ、圧巻でした。DEEP MEDI、唯一無二なり。リスペクトの意をこめて、このトラックを。

3: 同じく昨年末、DBS、そして米子と行動を共にしたCALIBRE。氏の人柄が、音にそのまま反映された美しいサウンドスケープ。

4: COLECOは数年来のファン。どのトラックも一環してCOLECOの空気がしっかりと封入されている。昨年のリリースもやばかった。

5: 昨年も挙げてたのですが、継続してずっと現場でプレイしてたもので。やはり、この意味不明さは尋常では無い。

6: ディジュリドゥの音は、DUBSTEPのベースに通じると思う。ゴマ氏のこのトラックは、旅した各国でプレイし、フロアをスピリチュアルに染め上げてくれた。

7: 延々と続くような、気持ち良いシンセループ。泣きのメロディ。込み上げてくるものがある。

8: 痛快なすっ飛ばし具合。やはり愛して止まないZION TRAIN。基本も熟知しつつ、壁を壊す事の重要性を教えてくれた。

9: 昨年個人的にリバイバルした1曲。この頃のORBITALのサウンド、凄く良い。オーケストラのボイスをサンプリング?なのだろうか、ゴシック感と疾走感がたまらない。自分的には、DUBSTEPにも通じている。

10: 昨年来日公演に行けなかった事が悔やまれる。全てのエレクトリックミュージックに通じる、人力ミニマルミュージック奏者。PCテクノロジーに傾き過ぎた今、これを人力でやるって単純に凄いと思うし、元々こういうアイデアから今の電子音楽は生まれてきたんだって事を再認識。



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DJ ITS(広島)
https://twitter.com/#!/itohama

   

2011のベストディスクは自分が広島の現場でプレイしたもの中心に選びました。

[DISC LIST]
Toddla T Ft Shola Ama & J2K / Take It Back (DJ Q Remix) (Ninja Tune)
TS7 / Take This Time (feat Bianca Gerald) (TS7 Recordings)
TS7 - Put It On (feat Carly Miss George - Affection vocal mix) TS7 Recordings
Paleface ft CeCe David – Where I Wanna Be ( Northern Line Records)

2011年はBASSの現場にパーティー感もっと出したくて音掘ってました。
あと、こういうチューンを勝手にギャルチューンと呼んでいましたw

DJ Q – Feels So Good feat Marion (Free Track) [free download]
Nicole Marie – Memories (Freddo Remix) (Free Track) [free download]
そんでまた去年もRINSEとBBCをチェックしまくってトラックが手に入らないというジレンマで
一年が過ぎていったんですけど、フリートラックはありがたかったです。しかも、このクオリティで。
WAVちゃんと売ってくれたら一番いいんだけど。

DJ Q - Dirty (More 2 Da Floor)
自分とTSUNちゃんがドロップしまくってたので去年広島で結構かかってました。
クレジットみると07年ですねwOLD SCHOOL!!

MOSCA - Done Me Wrong / Bax (Numbers)
去年のモスカのBIGSHIT!ですね。自分てきにはFUNKYとBASSLINE,GARAGEの橋渡し的なかんじです

Burgerboy ft Doneo - Wheres Da Mansdem At (Free Track) [free download]
クソ悪いですね。音もラップも。このへんもっとかけたかった。PANTHAのCANDY SHOPとか
Dash DownのSubzeroリミックスとか。SWIFTAとか。UKのワルい音大好きです。BBBBBBBURGA Boi!!!!

LAST JAPAN feat BOBBIE GORDON - Settle Down (original mix) (Four40)
クソ気持ちいい音も好きです。もうR&Bですね。これ

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DJ JET BARON aka 高野政所(Acid Panda Cafe/レオパルドン)
http://funkotjp.blogspot.com/
http://dugemrising.bandcamp.com/

[PROFILE]
インドネシア発祥の高速レイヴミュージック「FUNKOT/FUNKYKOTA」の第一人者。ダンスミュージックユニット、レオパルドンの高野政所として活動する傍らアジア音楽に興味を持ち、インドネシア発祥のローカルダンスミュージック『FUNKOT』を発見。活動開始と同時に反響を呼び、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」に出演。全国的に話題となる。2009年~2010年現地シーンを視察しトップDJ達と交流。2010年12月DOMMUNEに出演(延べ42000人が視聴)。その活動は東京新聞に紹介され、ダンスミュージックを通じたインドネシアとの架け橋として注目を集めている。また、日本最大のハードコアテクノパーティーXTREME HARD、そのほか多数のパーティーにも継続して出演し、リミックス、DJなどファンコット布教活動に日々いそしんでいる。

[DISC LIST]
CINTA SATU MALAM / DJ ANDY
Melinda姉さんのdangdut超絶ヒット曲。もちろんCYBER DJ TEAMの安心のクオリティ。正確に言うと現地で大ブレイクしたのは2010年ですが、2011年も大変お世話になりました。

MEGAMIX WORDS/DJ EDWIN
FUNKOTERの好きなフレーズが鬼メガ盛りで入った激ヤバトラック。FUNKOT IQの高い人間ほど衝撃度は高い。ひとことで言うとズルい。

CHAIYA CHAIYA/DJ ANDY
2011年はこの曲なくしては語れませんでした。インド映画の主題歌を歌う警官がYOUTUBEで大人気に。それを受けてFUNKOTバージョンが大ブレイク。日本以外の世界ではこの曲は有名。他に現地ではKEONG RACUN、HAMIL DULAN,ALAYなんかがブレイクしてましたが、日本人でも理屈抜きで上がれるといえばこのチャイヤチャイヤでしょう。

BUNGA 2011/DJ RONNY
インドネシア人相手にプレイするときでも日本人相手でも場所を選ばないDANGDUT系楽曲。このDJ RONNYのバージョンは男性の朗々と歌い上げるスタイルにとても気持ちいいオートチューンがかかっており、ハードなトラックとともに使い勝手のいい一曲でした。

WILD FOTHER MUCKER/ DJ RONNY
ハードスタイルの楽曲が元ネタ。高速で煽り立てるラップのサンプルと、BAILAR系(ACID系)の激しいフレーズとの絡みが問答無用でブチあがる名トラックでした。

PARTY SEX ANTHEM / DJ JET BARON
手前味噌ですが。SEX ON THE BEACHとPARTY ROCK ANTHEMをガチャっとくっつけたらそりゃ当然あがるよ。と。使い勝手のいいトラックです。
http://dugemrising.bandcamp.com/track/party-sex-anthem

BINTANG KEHIDUPAN / SHISOTEX
PIONEER DI JEPANGという国産コンピに収録。インドネシアの有名楽曲のリミックスですが、現地でも評価の高いSHISOTEX君の代表作と言っても過言ではないでしょう。。問答無用のブチあがるシンセフレーズからのPUMPINで、日本のFUNKOTシーンではもはやアンセム化しています。
http://shop.bandsouko.com/?pid=31341339

CING CAN KELING 2011/DJ JET BARON
DJ JETBARON SINGLE COLLECTION VOL.01に収録。スンダの民謡(?)CING CANG KELINGを使い勝手よくリミックスしました。途中のダウンビートにダッチ要素を取り入れて「今のFUNKOT」感があるかなと。インドネシア人、日本人ともにフロア受けはかなり良いです。
http://shop.bandsouko.com/?pid=36820339

AISHITERU GADJAH MIX/ DJ GADJAH
2010年からの余波でまだまだ現場で使えた名曲。RISING GEAR vol.2に収録。ア、ア、アイ、アイシテル~という日本語のサビも印象的な洋楽とは違うインドネシアポップスの優美なメロディが光る。途中からの四つうちトランス系のダウンビートはキラキラ感のあるGADJAH節が炸裂。
http://shop.bandsouko.com/?pid=31341339

CHIU HO/ UNKNOWN
マンダリン系は必ずセットに仕込むようにしてるのですが、やはりこの曲を置いてはプレイは成り立ちません。クソぶちあがるシンセフレーズからPUMPIN'な展開で2011年とは言わず、これからもかなり使い続けるでしょう。

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DJ SUSUMO(SLEEPYEYE/Dirty Gentlemans Club,広島):
URL: http://susu-dgc.blogspot.com/

MY BASS SHAZAM TAG of 2011

1.Osunlade/Envision/Yoruba [juno]
ズンドコにふわふわ、セクシーヴォーカル!ドンピシャ!

2.Headhunter/Prototype/Tempa [juno] [zero]
下から突き上げられる?突き上げたくなる? 醍醐味!

3.Jamie Woon/Night Air/Candent Songs [7digital] [zero]
才能!トラックの完成度、鳴り方、凄過ぎ。

4.Sacha Robotti/Move/Klasse [juno]
現場でかなりお世話になりましたAZS。

5.Steve Bug/Ice'N Fire/Poker Flat Rec [beatport]
KICK&BASS!

6.The 2 Bears/Follow the Bear/Southern Field [juno]
ROLLIN'!

7.Joker/My Trance Girl/4AD [7digital] [zero]
4AD!? へぇ~ 的な。

8.Hudson Mohawke/Thunder Bay/Warp [7digital] [zero]
ビートが入ってくる前にもう乗せられる、イケイケ。

9.Mux Mool/Raw Gore/Ghostly [juno] [free DL link]
ひずみ具合とドライなスネアがもろ好み。

10.Time Patrol Dub/Kode 9/Hyperdub [free DL link]
逃げ切って、一段落かと思いきや、また...

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Eccy (Slye Records / 東京)
http://eccy-produkt.com/

[DISC LIST]

2011年よくかけた曲や衝撃を受けた曲など

Rustie - Ultra Thizz
ヤバすぎ!キラキラ

Salva - Blue (My Dry Wet Mess Remix)
このメロディーはんぱないす

Jacques Greene - Another Girl
さすがのクオリティ

Blawan - Getting Me Down
かけまくりました

Ellie Goulding - Starry Eyed... (Joker Bait Drum Remix)
これもかけまくり。フリーダウンロード

Burial - Street Halo
burial節炸裂

Floating Points - ARP3
綺麗サウンド

Mount Kimbie - At Least (Instra:Mental Remix)
これだけ2010年の曲だけど相当かけました

The Weeknd - Glass Table Girls

歌もの。展開がよい

Young L - Loud Pockets (Hudson Mohawke Remix)
even clap!!!

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ERI ISHII (GOODWEATHER,名古屋)
http://goodweather.org/

[PROFILE]
因果応報的にナゴヤでグラウンドゼロパーティー"GOODWEATHER"を主催。
全部は一本のラインで繋がるサウンド占い師です。

[DISC LIST]
NO.1 damscray "Make me JUKE"
モスクワ発ベルリン経由シカゴ行き、とはいえアプローチはロンドンベイス欲張りにも程があるのに硬質でまなざしは冷静。賢そう、サバイブにはおあつらえ。若手筆頭の1人と思う。

NO.2 MORRI$&Sinjin Hawke "ONE KISS"
デロンデロンのシロップスクリューアイドル、MAD DECENTの目利きによりすくすく育った天然イルビエント。本人達はHIPHOPをやりきってるツモリだろうけど、どこにでもタッチできるチルアウトビーツは注目しがいがある、しかもDJメインの活動というのも◎

NO3 Om Unit + Kromestar -"Solar Cycle"
若手がリビングレジェンドをこき使うと良い感じになる好例。変名もたくさんあるくせにそのハッキリした差がないOmUnitの気分的な仕事に夢中。

NO.4 Fatima "MIND"
夢見るEGLOのスイートショコラ。歌声のスモーキーさと、根っこにあるバウンス感がすぐにセレブ化する(歌姫とかいっちゃう)R&Bシーンと線を引く。

NO.5 ASAP ROCKY ft, ScoolboyQ "BRAND NEW GUY"
ブラックヒッピーと自ら名乗る、フライロー以降の中2病全開感。才能は思い込むべきと思わせる、新たなアイコン。

NO6 MEXICANS WITH GUNS
どれもこれも良くて一曲絞れなかった。LAのルチャリブレビートメイカー、ヒスパニック8ビット、44マグナムベース。すでにToy SelectahとGUN SELECTAHやらかしてるアタリ、ドカンとぶっぱなす気マンマン。

NO.7 DEATH GRIP "GUILLOTINE"
コレも西海岸はサクラメントの細胞。裏方に徹するZach Hillのプロデュース力半端ないね、ノイズ+HIPHOP=キモチイイ!の構図。明らかに異質なのにイベントにひっぱりだこなのが、さらに気分よし!

NO.8 COSAPANELLA "COSAPANELLA"
ナゴヤの郊外から誰かがヤル前にやっちゃった。サンプラーに残ってたトラックをちょいと磨いて、受けるかどうかってことよりも、今のサウンドをそのまんま咀嚼して吐き出した。それって当たり前だけどフレッシュで美味しい。この瑞々しさは他府県には無いのよ。

NO.9 MAKKENZ "私を軸にして街が回る時に出来る回転面に私達が加わり街を軸にして私達が回転したときに出来る回転面に私が加わる"
そのまんま、かわらず6作目。気むずかしさとトラックの重さ。KEEP MIND

NO.10 Unknown "SICKO CELL"
いろんなヤツがリミックスして、これいーわって買ったはいいがアンノウンまっちろ。まぁSWAMPだから、どうせ・・・・・でもホワイトって楽しいよね、こういう感触は物的証拠があればこそだもの。アナログわかんないって人とお話できないもん

ついでに次点 MOSCA"BAX" なぜ次点か、ハコで思いっきり体験してナンボなのに
ちっとも聴けなかったから!SUCKER!

【コメント】
個人的チョイス、GOODWEATHERとして、ではなく私の中のアイデアソースとして。
特にメキシカンウィズガンがとてつもなく良かった。どれもこれも新しい世代のHIPPIEなんだと思う。

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FYS aka BINGO (HABANERO POSSE/ DEXPISTOLS SOUND SYSTEM/ WICKEDPEDIA,東京)
http://fysakabingo.blogspot.com/
http://habaneroposse.com/
http://www.mixcloud.com/FYSakaBINGO/

[PROFILE]
IRONY & SEXYというテーマのもと、Dubstep, Acid House, Techno, Juke, UK FunkyなどUKとUSのGhetto Bass Musicとを軸としたDJ。低音重視のストーリー展開とブランニュートラックを中心とするプレイスタイルが話題に。特にMoombahtonに於いては国内の第一人者とされる。本年はトラック制作やGUNHEADとのユニット『HABANERO POSSE』始動し、BLOCK. FMのレギュラー番組『WICKEDPEDIA RADIO』のパーソナリティーを担当するなど活動の幅を広げている。HABANERO POSSEでは従来のMOOMBAHTONに加え、DUBSTEPとHARD STYLE, GHETTO TECHの融合を押し進めている。また、DEXPISTOLSと共に神出鬼没ユニット『DEXPISTOLS SOUND SYSTEM』を結成、MCとしても活躍中。

[DISC LIST]

SBTRKT/ SBTRKT
今年一番聞いたであろうアルバム。POP感のバランスが良いです。

THE WEEKND/ House Of Balloons (Free Download)
2011年に3枚リリースされたフリーダウンロードアルバムの記念すべき第一番目。

TYLER, THE CREATOR/ GOBLIN
彼らに(OFWGKTA)に良い意味で翻弄されました。

SINJIN HAWKE/ The Lights EP (Pelican Fly)
年末にリリースされましたが、もっていかれました。

RUSTIE/ Glass Swords (WARP)
いろいろ最高。

Various/ Bang & Works Vol.2 (Planet Mu)
JUKE! JUKE!! JUKE!!!

JAMES BLAKE/ James Blake
いろいろな人がピックアップしてると思いますが、これははずせないでしょう。

Various/ HEARTBREAK presents Moombahsoul Volume 1, 2, 3 (Free Download)
Mommbahton関連の中でもこのシリーズが一番ぐっときました。

Various/ 116 & Rising (Hessle Audio)
どうしてもコンピ物が多くなってしまいますが、名曲揃いのこのアルバムは現場で重宝しました。

Lunice/ One Hunned (Lucky Me)
新しい形でのオルタナティブ感。

今回はアルバム/EPを選んでみました。

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g-ton (NY,名古屋)

[DISC LIST]
SBTRKT/SBTRKT
Ratatat /LP4
Bullion/ You Drive Me To Plastic
James Blake / James Blake&Enough Thunder
Little Dragon/ Ritual Union

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GUNHEAD(HABANERO POSSE,東京)
http://habaneroposse.com/
https://twitter.com/#!/gunhead072

[PROFILE]
愛知県0532AREA出身。 中学生時代に、HIPHOPとTECHNOと2 LIVE CREWに衝撃を受け、その後90年代中頃にDJとしてのキャリアをスタートさせるとともに自然と双方をMIXするプレイを始める。当時ほとんど混ざり合うことの無かったHIPHOP PARTYとTECHNO PARTYの双方でのDJを続け、裏方としてDJ HANGERと活動を共にした後、LEOPALDONに加入。LAMP-EYEの「証言(GUNHEAD REMIX)」をブートで発表したことが話題となり、Zeebra、雷、YOU THE ROCK★、KEN THE 390、サイプレス上野など多くの HIPHOPアーティストからオファーを貰いREMIX,PRODUCEを手掛ける。2011年、FYS aka BINGOとHABANERO POSSEを結成。

CASPA - CHAMPION SKANK
JUMP STYLE,HARD STYLE系からDUB STEPへのアプローチはアホすぎるくらい壮大なブレイクに 取り入れられたりしていたけどDUB STEP方面からJUMP STYLEへのアプローチが出てきたか!と個人的に JUMP STYLE要素を取り入れることになった決定打的曲。使いやすいうえに超フロアキラー。

MUNCHI - Me And My Bitch
2011年、夏。といったらこれが思い浮かぶ感じです。

DISTAL - OLDBOYMAN
BASSやメロのノリを重視な流れをキープしつつも四つ打ちに移行するときによく使った曲です。

Turboweekend - Something or Nothing (2000F & JKamata Remix)
エロいイキフンが最高です。なかなかプレイする機会がなかったですが、こういう感じの曲と往年の スロウジャムとかSEXのことしか考えてなさそうな曲をMIXするDJが楽しくてラウンジとかクローザーを もっとやりたいと思うようになった年でもありました。

Chad B. ft Jessenia Vice - RUNWAY
NEW JERSEYで活動するChad B。この曲のPVのような生活がしたいです。

DARK SKY - NEON
UK FUNKYなんかの流れで温度をキープしつつもしっかり踊れる曲なので結構使いました。

123Mrk - Unrest
レイドバック感とBASSな感じのバランスが好きで聴きまくった曲。

ASAP Rocky - Get Lit (Feat. Fat Tony)
最早説明不要なASAPですが、レイドバック感のあるBASS MUSICの流れで更にダウンさせるときによく使いました。

Cam'ron ft. Juelz Santana - Hey Ma (RL Grime Remix)

FUTURE CRUNKの流れで出てきたRL Grimeによる勝手にREMIX。まだそんなにリリースもないけどチェックしときたいアーティスト。

DJ Real Juicy x Guido x Three 6 Mafia - I Love Having Sax (But I'd Rather Get Some) - I'd Rather x Mad Sax
BOOTものばかり作ってるB-MORE周辺のDJ REAL JUICYがGUIDOのMAD SAXにThree 6 MafiaのI'd Ratherをくっつけた曲。 マッシュアップ系では2011年に一番聴いたかもです。

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HIGASHIKAWA(SPAZM/BIAS beatscape/asakuradnb,高知)
http://asakuradnb.blogspot.com/


[PROFILE]
DJ/producer。drum'n'bassを軸足にコンテンポラリーなベースミュージックを地元シーンに発信中。

[DISC LIST]
リリース年は問わないとのことでしたが、自分の場合優柔不断で選ぶのに苦労するので2011年縛りでセレクトしました。昨年クラブでプレイしてブース内で本気でアツくなれたトラックたちの中から、特にどこかしらユニークな点のあるものをご紹介したいと思います。

TC - Don't Play feat Dread MC (Don't Play)
Hooverサウンド好きは悶絶必至のTCのdrumstep。TC自身がスタートさせたばかりのレーベル「Don't
Play」の名を冠した曲だけに、気合いの入れかたが違う!?ワイルドにごり押ししてるようだけど、よく聴くと地味にパーカッションが頑張ってたりと仕事が細かくて、その辺が一流らしい。

HEAVY1 - Xiphactinus (Demand Records)
昨年世界的な評価が定まった日本人プロデューサーHEAVY1がスイスのドラムンベースレーベルからリリースした曲。1音1音に込められた気迫が凄まじく、優れたクラフトマンシップによって、磨かれたパーツを精緻に組上げて完成された高級大型バイクを思わせるようなサウンドからは気品すら感じられる。

ACUNA - I Wanna See My Lady (Chronic)
乾き切ったブレイクビートとどこまでも無機質なベースの「固さ」が妙にツボに嵌ったdrum'n'bass。人間味のカケラもないよういて、どこか愛嬌を感じさせるところが広義の「テクノミュージック」の本質か。ここまで取り繕うところのないトラックは意外に少ない。絶妙なバランス感覚のなせる技だろう。

ZED BIAS - Sinner (Tru Thoughts)
シンプルにロールするベースも気持ちいいが、ビートのFUNK感がやはり流石のZED先生。取り立てて変わったことはしていないのだが、腕のいいシェフが作った美味い一皿の料理のようなdubstep。飽きがこず、何度もおかわりしたくなる。ベテランならではのfine work。

DEFKLINE/RED POLO - Taking It Back (Phat Man & Robin mix) (Hot Cakes)
レイヴィーなピアノリフと強気に切なげな女性ヴォーカル、歌うようなモジュレーションベースに割とありがちな男性ラップが絡みあい、これでもかといわんばかりにエモーションに訴えるdubstep。いろいろ詰め込み過ぎなんだけど無駄な要素がないと思わせるところがウマイ。

BUKEZ FINEZT - Spac Attack (Dubstar)
重かったり、ハードだったり、メロウだったり、言いだしたらキリがないほどに今や百花繚乱の感があるdubstepだが、多くは基本的にシリアスな印象を伴っているように思える。この曲のように「ひょうきん」で「愉快」なdubstepというのは実はあまりないのではないだろうか?

SHAZALAKAZOO - Neki (Generation Bass)
ベオグラードの"folkstep"二人組。"folkstep"とは彼らによると、アートではなくてエンターテインメントを指向しているという。なるほど、全く衒ったところがないリズムトラックに、確かにfolkyな(?)シンセリフが空間を飛び交い、強制的に楽しい気分にさせられる。最近流行の108bpmの秀作。

UNER MEETS DEEP&SUGA - La Revolucion (original mix) (Diynamic Germany)
去年初めて本場の阿波踊りを現地で見てから「2拍子」がヤバいと思い、興奮醒めやらぬまま音源を掘った中の1曲。それは自分の中でビートに対する見かたを少し変える程の体験だった。彼らはいずれもスペインのプロデューサー、言われてみればそんな気がしてくる、大地の上でダンスしたくなるようなサウンドだ。

ENIGMA - What Must I Do (Double Dice Recordings)
UKG, baseline house,breaksあたりのオールドスクールな「UK臭」を強烈に発散しながら、そのどれとも違う、ありきたりな表現だが「古くて新しい」としか言いようがない好トラック。ENIGMAはバーミンガムのプロデューサーで5歳からチェロを弾いていたという。ベースラインが見せる表情の巧みさにその片鱗が見える。

HIGASHIKAWA - Sexual Harrasment feat. NOFUZO (asakuradnb)
恥ずかしながら自分のトラック。ずっとやりたいと思っていた地元アーティストとのコラボが初めて実現したのがこれ。国内のhiphopやレゲエのシーンと比べるとそういった部分では正直まだまだ負けてるなと感じるので、今後も地場産ベースミュージックをプロデュースしていきたいという想いを込めて。

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HIROSHI aka FU1(大阪)


[PROFILE]
90年代よりDJ活動を始める。以降大阪を中心に多くのPARTYをオーガナイズし、独自のスタイルと 鋭い感性でPARTYを行う。また、アレックスパータ−ソンやケミカルブラザーズといったアーティストとの共演後2000年FUJIROCK FES,に出演。2001年, DRUM'N'BASS DJとして関西クラブシーンに多大な影響を与える。米カリフォルニアシューズブランドC1RCA FOOTWEARにも所属し、ブランドCMの音楽も担当。そして9月よりNEW PARTY WAVEFORMを始動。常に変化する彼のDJはまさにストリートカルチャーである。

[DISC LIST]
1.Camo & Krooked - Cross The Line (feat. Ayah Marar)
2.Wilkinson - Tonight
3.Tantrum Desire - Pay Your Own Way
4.Brookes Brothers - Beautiful (feat Robert Owens)
5.TC - Tap Ho
6.Chase & Status - No Problem
7.Modestep - Feel Good (The Prototypes Remix)
8.Foreign Beggars - Still Getting It (ft.Skrillex)
9.Fred V & Grafix - One Of These Days
10.Drumsound & Bassline Smith - Close

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NARU(広島)
https://twitter.com/#!/naru_juv


[DISC LIST]
去年一年間でよくプレイした曲、よく聴いた曲の中からセレクトさせていただきました。
新参者ですがよろしくお願いします!

1.Smoove Kriminal/Under The Influence (Original Mix)/Night Kreep Entertainment
Groove感がたまらない一曲。混ぜて良し そのままかけて良し。

2.Roska/Abrupt - Single/Hotflush Recordings
Roska本人がBOILER ROOMで使っているのを映像で見たときからシビレタ一曲。
シンプルで無添加なトラック。システムから鳴らさないと分からない感じがナイス。
広島でのプレイも最高でした。

3.Hackman/Always(Original)/Shifting Peaks
トロピカルでBassな一曲。2011年よく使いました。Hackman ツボです。

4.Mosca/Bax/Numbers
ベースラインがクセになる一曲。なんだか切ない感じもナイス。
Moscaマチガイナイ。

5.Colette/Didn't Mean to Turn You On(Justin Martin Remix)/Om Records
深い時間帯によくかけました。リリースも古いしコテコテの歌ものHouseですがBass系のトラックの間にも
バッチリとハマってきます。

6.DAVE NADA/MOOMBAHTON/Sound cloud
このクドさ。。ネチッこさ。。ハマるとクセになりますね。現場でプレイすることはありませんでしたが
DLしてよく聞いていたし、2011年盛り上がりを見せたということで。

7.Donae'o/Indigo Child/Free DL
ほんとアルバムを通してよく聞きました。車の中で聞くことが多かったですね。カーステから自然に流せる感じが
多様性を見せた2011年的でもあるのではないかと思います。
Freeで出してくれたDonae'o氏 感謝です。。

8.SBTRKT/Sbtrkt/Young Truks
このアルバムも車の中でホントよく聞きました。いい意味で裏切られたアルバム。
POPさのバランスが最高です。ちょっとオシャレで可愛い女の子に聴いてほしい一枚。
itunes FestivaでのLIVEも良かった。

9.Technotronic/Pump Up The Jam
iPodに入れてよく聴きました。ただただ楽しい90'sHouse
この辺の90'sHouseの雰囲気をSETに入れるのが2011年後半楽しかったです。

10.Robin.S/Back It Up/Atlantic Recording
自分自身この曲はGarage等のSETに入れてもまだまだ映えるTuneだと思ってます。
色褪せないこの感じ最高です。

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Nothto  (Atmoshere/Encadre,東京)
URL: http://tanzaqueee.blogspot.com/

   

1. Duffstep - Backseat - Duff Disco Remix
2. Mosca - The Way We Were
3. Jodie - Moments in Heartbreak (LOL Boys Edit)
4. Potard & Minus - Pawder (Boston Bun Remix)
5. The Weeknd - Initiation
6. The-Drum - Omar
7. Sepalcure - Every Day Of My Life - Jimmy Edgar Remix
8. ind_fris - pocarisweat vodka
9. Dj Elmo - Tribalito Early Zound
10. Hackman - Close - Original Mix

1. 2011年はSoul ClapやSlow Handsなどに代表されるBPMが110を切るようなディスコ/ハウスミュージックをよく聴いた一年でした。スローモーディスコにおけるベースミュージック要素について考えていたのですが、彼が既に示していたことに気づいたセルフリミックストラック。

2. 5000 Followers EPから。ガッターハウスやUK FUNKYの印象が強い彼がスローモーディスコということでとても驚きつつも、自分の嗜好の変化に準えて嬉しく聴きました。

3. Art Of Noise - Moments In Love と T2 - Heartbrokenのマッシュアップトラック。とてもエモーショナル。

4. 2011年はスクリューの手法が色々な側面から盛り上がった年だと思います。LEAN HOUSE=スクリューハウスだと思うのですが、トラックメイカーも少なくあまり話題になっていないのが残念です。低速が低音につながるナイストラック。

5. 隆盛が目立ったウィッチハウスやクラウドラップはスクリューからの影響がとても大きいと思います。The Weekndはそれらと共振しつつも、ポップミュージックとしてもとても完成度が高く賛否両論のあったINDIE R&Bという呼称も頷けます。良い曲ばかりでどの作品も愛聴しました。

6. The-Drumのトラックを聴くと、The Weekndが切り開いた歌ものスクリューベースミュージックの路線が早くも次のステージに向かっているんだなと実感しました。

7. Praveen SharmaとTravis Stewart(Machinedrum)のユニットSepalcureの12インチに収録されたスローモーハウストラック。

8. 名古屋で活動するトラックメイカー、異レギュラーを主宰するind_frisによるUK FUNKYトラック。ルーツダブなダブステップトラックの印象が強い彼ですが、その他の作風もとても面白くて今後の展開にとても期待してます。

9. 3Ball MTYのアルバムがリリースされるなど、いよいよ盛り上がってきたTribal Guaracheroシーンですが、当初の新鮮さが失われて来ている気もしています。そんな中で、Ritmo Guaracheroと呼ばれるせわしないビートを志向しているトラックメイカーたちの作品は面白いものが多かったです。DJ Elmoはその中でも個性的な作風が面白く、DJでよくかけました。

10. コード進行がとても好きだったポストダブステップ曲。今回のベスト10を選ぶにあたり聴きなおしてしみじみいい曲だなと思いました。

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Prettybwoy (Golly Gosh,東京)
OFFICIAL SITE : http://www.dj-prettybwoy.com/

[PROFILE]
UKGARAGE DJ in Tokyo.自らをGARAGE DJと称する東京、日本において絶滅危惧種なDJ。1999年頃UK GARAGEと出会い、スイッチ多用のクイックMIXでたたみかける変則BEAT、SWING、そしてフロアで倍増する低音の魅力の虜となりDJ活動スタート。GARAGE、GRIME、DUBSTEP、BASSLINE HOUSE、UKFUNKY、時代と共に細分化していった物全てをGARAGEと捉え、この凝縮されたワクワクするようなグルーヴを今の東京に再現するのが夢。都内を中心に布教活動を続ける。アナログ,CDJ,そしてMixerを、即興で操り新たなRiddimを生み出すその様はとてもJAZZY!!それもUKG!! その場の衝動を音で伝えるそのスタイル、そしてUKGへの執着には定評あり。国内シーンで定評のあるBIG PARTY等にも度々出演、様々なパーティーでUKGの浸透に努めている。2011年8月より、DJ YAPと共に自身オーガナイズPARTY
[GollyGosh] を渋谷RUBYROOMでスタート、同時にUSTREAMも配信し、UKG熱は止まらない。トラック製作も行い、日本のgarageスタイルに磨きをかける日々。ガラージ イズ マイライフ!!

1: DJ Q ft.Louise Williams - Over Me - Q Recordings
この曲が、今年のdjQのなかでは、ベストトラックでした。本人的には、FUNKY的トラックなのかもしれませんが、
僕的には、djQとMatt Jam Lamontを足して2で割った感覚。

2: Dubbel Dutch - B Leave (DJ Q & TS7 remix) - Unknown To The Unknown
TS7とdjQの共作リミックス。さりげなくリリースされていました。

3: MC Neat & Rosie Ribbons - Turning Point - The Next Room Recordings
「DJ LUCK & MC NEAT」としてオールドスクールUKガラージ界では有名。どこか懐かしさを感じさせるクラシックな2STEPトラック。全体に流れる、全然、攻めてない、ゆったりした雰囲気が余計に、この曲の魅力です。

4: Rusko - Everybody (DJ Q remix) - Mad Decent US
今年、かけまくりでした。このチャライ音は、ベースラインにする為に出来たんじゃないかぐらい。徐々にぶち上げて、その山場の最後の方にこれ持ってくること多かったです。

5: TS7 - Ts7 Presents Jam Vol.4 - TS7 Recordings
TS7は、ベースラインで有名になったと思います。しかし、近年はより、UKGにおける、自身の音を追求している感じがします。基本、歌物UKGなんですが、、地味です。そこがいい!!

6: UK Garage Classics Best Of Jeremy Sylvester Volume 1 - Urban Dubz Music
Early UKGを説明するのに、丁度良いと思ったので、このコンピは2010年発売。時期はバラけていると思いますが、1997年とか、その辺りにリリースされてる音だと思います。この辺をクラブでかけると、なんか、気分マッチョになります。多分、実際、かけてみるまで解らん感覚だと思います。太い、黒い!ってのは、こういう音を言う。

7: Phase 180 - Fingers (K-Warren UKG mix)(Including Garage Kiss: Sounds Of The Underground Volume 1 Label:Up Tempo)
"Coming Home - K-warren & Lee-O "等。2000年頃、一番好きだったproduser。久しぶりに、帰ってきました。リリースはされていませんが、"Fire In The Hole Ft.2Ton & Mc Vapour"
http://youtu.be/X0CFFPLGJzk (i-phoneで録ったPVだそうです)BIG TUNEです。これが認められない世の中なら、いらないっすよ、ホント。

8: Donae'o - Check My Swagga Out - My-ish Music/Zephron
ドネー男の愛称で親しまれている、Donae'oの2011の半ばに出たトラック。Mike Delinquent Remixはよく使いました。2Stepビートと、スロージャングルビートの交錯がとても気持ちよく、繋ぎやすいし、よく使いました。

9: Paleface ft. Ce Ce David - Where I Wanna Be - Northern Line
ベースライン・キング、PALEFACEのベースラインチューン。でも、彼の魅力は、限りなくUKガラージしているトコロ。本当、ベースライントラック作ると、彼は独特の色のトラック作ってくると思います。流石、Rince Mix CDで唯一全曲ベースラインMIXした男!!2010年と比べて、2011年は格段に、Bassline Tuneが手に入りやすくなったんじゃないでしょうか?

10: めぐりあう世界 -S.E.S(Miami remix)(マキシシングル"I'm your girl"に収録)
1998年とか、それくらいに出てるK-popです。S.E.S 3人組の女の子グループ。マイアミリミックスだけに、低音いいし、今年、なぜか毎回のように現場でかけました。Stickyと並べてかけても、遜色がない。今のとこ、史上最高の日本語2STEPです。

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rush (rush:records/rose by rush,大阪)
https://twitter.com/rush_nakajima
http://www.facebook.com/rushnakajima

 

[PROFILE]
rush , rush:records , rose by rush 主催。
grand cafeを始め多数のクラブでプレイを行い、他には店舗のbgmセレクトやサウンドコーディネーションやクラブやプライベートパーティ等のボーダレスな環境下で堂島ホテルやAPECも開催された上海最大級である上海国会展示場でのカクテルパーティのエンターテイナーとして2500人のゲストをもてなす。djではUK-bassline Soundを軸とし、フロアーセットはHouse,Dub Step,ElectroからD'n'Bを縦横無尽に走らせラウンジセットでは現代的ではありながらも独特のFlavaを匂わせるプレイを行うディストリビューションでは不定期ながら強烈なエクスクルーシブ音源の独占流通を1都市1店舗に限定する事により話題性及びブランディングの構築を図る。

[DISC LIST]
1:Gypsy Bum (Rubix Refix)/Lorcan Mak
2:Dreams and Visions (Compound One Remix)/Landslide
3:Break Broke (Original)/T. Williams
4:It's Late/Silkie
5:Dreams (Morph remix)/Dj Narrows
6:Don't Sleep/Sukh Knight
7:J Da Flex ft. Majestic - Dancefloor Crew (Goli & Ashburner Remix)/Goli & Ashburner
8:Dance With Me(Switch Remix)/Ben Westbeech
9:Lostwithiel/The Chain
10:Ten Tonne Hammer/Current Value & Donny


2011年は震災や風営法の影響もあり、dj活動が多かったとは言えませんがいい経験は出来たかと思います。昨年から意識的に新譜のチェックは行うもチャートを追う事をやめた結果、よくプレイをした「Dance With Me(Switch Remix)」は2007年のリリースでしたし、よくDigをして音の軸を合わせ、古い音源でも逆に新鮮に感じるものをピックアップしていました。それでもやはり趣向は10年前から変わらず、DubStepでもシンプルなベースが基本でDrum'n'Bassも「Ten Tonne Hammer/Current Value & Donny」のような派手ではないが強い(黒い)音に偏りました。

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SAV (Good Weather,名古屋)
https://twitter.com/#!/DJ__SAV

[PROFILE]
某中古レコード屋の店長やらせてもらっています。名古屋で不定期に開催されているGOODWEATHERというパーティーでBASS LOVEなDJやっています。

[DISC LIST]
1:CAMPANELLA / Swag666 (FERTILIZATION RETOX) (Jet City People)
http://jetcitypeoplejapan.bandcamp.com/track/swag666-fertilization-retox
名古屋のラッパーCAMPANELLAの「Detox」を、同じく名古屋のトラックメイカー鷹の目が丸々Remixした「Retox」に収録。"DOWNTEMPO"なBeat。"JUKE" を彷彿とさせるKick。"INDUSTRIAL GRIME"なBass。"CHILLWAVE"なムードのSynths。そしてタイトル通り"SWAG"なRap。去年騒がれた様々なトピックスをまとめてたいらげ、消化し、まさに凝縮された毒素が排出されたかのような素晴らしいRemixです。静かに激しく、美しいまでに毒々しい。ウットリです。東海(倒壊)地方のHIPHOPは今ホントに面白い。観ててドキドキするような才能がきら星のごとくひしめいています。原曲が収録されたフリーDLアルバム「Detox」はコチラ→
http://www.mediafire.com/?ihf6g5br8qiutbq
鷹の目によるRemixアルバム「Retox」はコチラ→
http://jetcitypeoplejapan.bandcamp.com/album/retox

2:OBJEKT / CLK Recovery (Objekt)
OBJEKT#1のダークUKG/深海ダブステップ路線も良かったですが、#2のこのテクノが大正解だと思います。3:30もあるイントロのじらし感といったらもう…。ぜひフロアで大勢の方と一緒にじらされたいです。あとこの曲とどっちを入れようか迷った「CLOAK AND DAGGER / To The Stars」は同系統の名曲なので、リリースが待ちどうしいです。ぜひ皆さんにかけて欲しい。BOILER ROOMの2562 MIX(最高!)に入っててもおかしくないくらい。CLOAK AND
DAGGERの自作曲オンリーMIXで聴けます→http://soundcloud.com/cloak-and-dagger/cloak-and-dagger-occupy-all

3:MARTYN / We Are You In The Future (BRAINFEEDER)
2ndアルバム「Ghost People」のラストを飾るデトロイティッシュな壮大ナンバー。このアルバム、7曲目からラストに向けての流れがホント完璧で。全曲シングルエディットで欲しいくらいです。ダブステップ色は薄れてしまいましたが、BRAINFEEDERからリリースってのがまた面白い!

4:MALA / Don't Let Me Go (Soul Jazz)
名門Soul Jazz Recordsが'10年10月にリリースしたコンピ「Future Bass」収録。'11年リリースではないですが、去年レコードバッグに入れ続けた1枚。抜群の安定感を誇るダブステップ界最高峰のベースとビートはもちろん、ミニマルな電子音とアコーディオンの絡みがドツボです。

5:BLAWAN / Getting Me Down (Unknown)
BRANDY使いのキラーUKG!!!1回聴いたら耳から離れない恐ろしい曲です。コレとか「JOY O / Sicko
Cell」とかアナログ・オンリーのアンセムが自分の店に入ってこないと「おれはなんのためにレコ屋で…」と、ふと空しくなり(略まだまだダブステップもアナログ文化も刺激的で魅力たっぷりな証拠ですね!

6:SUNDAY ROAST / Dubs House(Soulserious)
逆にコレはデジタル・オンリー(Junoオンリー?)なのかな。去年のベストで次点にあげた新人が今年はめでたくランクイン!プロッグ、テックハウスの大御所HERNAN CATTANEOさんもMagoでかけてました。(ちなみにその2日前に僕もMagoでかけました笑)ブレイク明けの「ッバーーン!!」が全てです。脳汁出まくりで玉乱です。「JULIO BASHMORE / Battle For Middle You (original mix)」や「CANBLASTER / Stoned Totem」もBASS LOVEなハウスで、こーゆーのもっと増えると楽しいですね。そしてCOSMIN TRGが今1番観たいDJ/Liveです。

7:THE WEEKEND / House Of Balloons (Free Download)
井川遥クラシック!アルバム作品としてはJAMES BLAKEのが完成度は高いですが、フリーで3枚リリースした功績を讃えて。しっとりしたい時に「なに聴こうかなー」となったら、梅雨頃はJAMES BLAKEに頼りまくっていたのですが、寒くなるにつれてTHE WEEKENDにシフトしていきました。「BURIAL / Street Halo」も似た用途のアンセムですが、こちらは微妙に身体が動いてしまいます。

8:GOTH-TRAD / Babylon Fall EP (DEEP MEDi MUSIK)
日本代表!もう4曲とも素晴らしい!基本ストイックなハーフステップなんですが、KeyもBPMも構成もワンパターンにならず、1曲に対する熱量が半端じゃないです。今年もDEEP MEDi MUSIKは名門を飛び越えてもはや権威みたいな圧倒的存在感でした。原理主義なダブステップだと対抗馬としてJ:KENZOとBIOMEにだいぶお世話になりました。

9:CASPA - Fulham 2 Waterloo (Dub Police)
今年はBROSTEPなる単語が広まり、RUSKOがインタビューで困る場面もあり多少香ばしい感じのする派手なダブステップ界隈でした。でも結局のこぎりベースでも歌モノでもいい曲たくさんありましたね。テトリスという反則級のアンセムもありましたし。単純にかけてて楽しいですよね。特にCASPAのこの曲はいい思い出ばかりです。なんかこの「逆にBROSTEPまだ好きだけどなー」って言わないといけない空気なんとかなりませんかね。

10:ZEDS DEAD - Rumble in The Jungle (Mad Decent)
トライバルでグルーヴィーなダブステップ、大本命のAUTHORを抑えてこちらにしました。AUTHORのThe CityとTurnはむちゃくちゃカッコイイんですが、DJ中気付くとZEDS DEADに手が伸びているという直感を信じて。「SEVEN -
Lights Camera Action」をはじめ、SEVENはグルーヴィーでハマる良曲が多くこれからに期待しています。この辺りの曲調ダンスフロアで大音量で聴くとたまらないのですが、なぜかフロアが男性だけになっていますね。課題です。

すみません。多めに 書き過ぎた気がしますが、もしじっくり読んで下さった方いらっしゃったら本当に嬉しいです。ありがとうございました。今年も素敵な音楽との出会いがありますように。

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Two Seven Clash(DO UR THING,大阪)
http://dut-ur-thing.blogspot.com/
http://twitter.com/dourthing

[DISC LIST]
▲Adele/Rolling In The Deep (Jamie xx Shuffle)/XL
ベタですが個人的に2011年のベストシンガ―、 ベストソングに挙げたいイギリス人女性歌手、 Adleのヒット曲をthe XXのメンバーである ジェイミー・XXがリミックス。 ハンドクラップで始まるビートと Adeleのブルージ―な歌声が絡み合って、 シンプルなトラックですが、 自分が好きな音楽の要素である、 A bit of Wobbling Bass A bit of Soulful A bit of Darknessが程良く入っていて、 ダブステップ以降のベースミュージックを を感じさせる1曲。

▲SBTRKT/Hold On/Young Turks
個人的に2011年のBest Albumは SBTRKTの「SBTRKT」を挙げます。 Aaron Jerome時代はパッとしなかったんですが、 民族風、覆面姿になってからは、 FUJIROCKにまで出演する程、 日本での認知度も高くなりました。 Jazz/Crossoverサイドからアプローチしてきた ベースミュージックというか、 一昔前であればTALKIN'LOUDから リリースされてたのかなぁと 思わせる雰囲気があります。

▲Rodney P /Live Up feat. The People's Army & Mighty Moe/TRU THOUGHTS
1980年代から活躍してきた UKのラッパー(元LONDON POSSE)、 RODNEY P aka da riddim killaが 人気レーベルTRU THOUGHTSと契約して リリースした1st シングル。 Johnny Osbourne/Truth and Rightsの曲を ネタにしたトラックに ワンランク上のおっさんが魅せる、 貫禄充分のUKラガマフィンスタイル。 初めてLONDONで行ったパーティーが LONDON POSSEの再結成パーティーだっただけに 勝手に親近感を覚えていますw ニューアルバムにも期待しています。

▲Zed Bias/Fairplay feat Jenna G/TRU THOUGHTS
90年代からUKガラ―ジシーンで活躍し、 Maddslinky,Phuturistixといった別名義で Brokenbeat寄りのサウンドをリリースしたり、 ベースミュージック界の最重要人物の一人である、 Zed BiasがこちらもまたTRU THOUGHTSからアルバムをリリース。 そのうちの1曲としてなんとSOULⅡSOULのクラシック、Fairplayのカバー。 正直、オリジナルには勝てないのですが、 曲の出来、不出来関係なく なんか嬉しいじゃないですかw 

▲Mr Scruff/Wobble Control/Ninja Tune
昨年に引き続き、 文句無しのランクイン。 ベースがヘビーな音楽は一般的に 暗くて、いかついイメージがありますが、 流石スクラフ、自身のイラストと同じように ユニークでファニーなビートに仕上げております。 その後にリリースされたシングル、 Feel Itもめっちゃかっこいい 遅めのDeepな四つ打ちで、 こちらも是非チェックして欲しいです。

▲Shokazulu/Part4/2000BLACK
初めてこの曲を耳にしたのは GILLES PETERSONの番組で カットイン気味にブッ込んできました。 一瞬、70年代の音楽かと 思ってしまいましたが、 4HERO時代のDRUM'NBASSサウンド、 Plastic People時代のBroken Beatサウンドを経て、 NYへ移住したDEGOの現在の音。 いいですねー。 全く、今のトレンドに関係なく 媚びていません。

▲KINGDOM☆AFROCKS / FANFARE/PLANET GROOVE
昨年末、生で初めてライブを見ましたがブっ飛ばされました、 日本発のアフロビートバンド KINGDOM☆ AFROCKSの1stアルバム。 その中でもFRANCOIS KやGilles Petersonもプレイした 「イチカバチカーノ」は昨年末のリリースですが、 ずっとお気に入りの1曲。 あらゆるサウンドシステムカルチャーを通過した 無国籍/多国籍音楽集団の宴。

▲Lord Echo/Melodies/Wonderful
Noise Lord Echo(ロード・エコー)は ニュージーランドのレゲエ/ダブ・バンドThe Black Seedsで活動していた マイク・ファビュラスのソロ・プロジェクト。 Sister Sledgeの名曲、「THINKING OF YOU」を レゲエバージョンカバー。 ほっこり、もっこりなトラック群にアンニュイな ヴォーカルが良くハマります。

▲The Oliverwho Factory/ Galactic Transit (Recall Mix)/Rush Hour
Carl Craig主宰、Plant Eからもリリースした事もある、 デトロイトのアーティストが良質レーベル、 オランダのRush Hourから文字通り、 ギャラクティックでエレクトリックな四つ打ちをリリース。 UK Funky辺りからテクノ色にもっていきたい時にいい感じ。 2562 aka A Made Up Soundも2011年のベストに挙げていたのも納得。

▲Mosca/Bax/Numbers
2010年のベストにもMoscaの作品を挙げていましたが、 JuliobashmoreとMoscaの二人が 最近のBassMusic系アーティストの中でも 自分のツボにはまる音を作ってくれます。 オールドスクール風味のトラックに、 途中で入ってくるベースラインが好きです。 同リリースされたDone Me Wrongも ベーラインがブワブワ言ってます。 今年も期待するアーティストの一人。

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YO!HEY!! (Threepee Boys / BACK TO SCHOOL,東京)
Blog http://threepeetimes.blogspot.com
Twitter https://twitter.com/yohey_3pb


[DISC LIST]

SBTRKT - SBTRKT
ここ数年は個人的にUSのヒップホップが面白くて、UKベースカルチャー周辺を熱心に聴いてなかったのですが、SBTRKTのアルバムには完全にハマってしまいました。たぶんUKカルチャー最新系に位置するアーティストだと思うのですが、ビートの質感などは、現行のUSヒップホップやR&Bとの相性もよい感じなのでは?と思います。だからこそ、ラッパーのShabazz Palacesを迎えたDrumma Boyによる "Wildfire" のリミックスを聴いた時は、とても嬉しかったです。あと、真夏の夜に一人浸りながら家で良く聴いてた気が...

AraabMuzik - Electronic Dream
Diplomats周辺のプロデューサーAraabMuzik。トランシーなネタとバウンシーなビート、印象的なハイハットにテンションが上がる楽曲群は、ダブステップリスナーや、それに付随するロックファンにも強烈にアピール出来るアルバムだと思いました。特に "Lift Off" って曲は凄いことになっている… また、このアルバムは最初フリーダウンロードで発表されていて、後にリリースされたデラックス・エディションには、Deadmau5 "I Remember" ネタのビートが収録されています!ウォブリーなベースを求めていた時代、Caspaのリミックスで熱狂していた事を思い出しました。

Made in Heights - Aporia: In These Streets
The WeekndやFrank Oceanを聴いて、今まで苦手だったR&B的な音楽を楽しめるようになったのですが、このアルバムも凄く好きでした。SBTRKTにも近い雰囲気があるのですが、こちらはもう少しインディ的な音の作りで、ビートも少しヘンテコな感じで、甘いながらも攻めている気もするなぁ…

ASAP Rocky - LiveLoveA$AP
去年一躍人気爆発したNYハーレム出身のラッパー。"Peso" と "Purple Swag" を筆頭に、ベースミュージック好きにも受け入れられそうな楽曲がたくさん!?チルウェイブ的な雰囲気&スクリュー感覚、ポスト・ダブステップ以降の音楽と同じ耳で聴いて楽しんでいる、非ヒップホップ・ヘッズが世界中にいるんだろうなぁ… すごくワクワクします。

Young L - DOMO-KUN The Mixtape
Young Lのビートは、いつもベースミュージックとの相性が良い印象があります。特に2011年はこのミックステープ!Threepee Boysとして一緒に活動しているDONSTAも言っていたけど、とにかくベースとドラムが完璧。スペイシーなメロディと音色を組み合わせたこの手のタイプのビートではYoung Lがベスト!また、ダブステップにハマっているらしく、それっぽいビートの曲も幾つかあるし、結構かっこいいんです。

Main Attrakionz - 808s & Dark Grapes II
Main Attrakionzは毎回ほとんどハズさない人達です。たくさん出ていたミックステープのなかでも、これが一番話題になっていた気がします。このミックステープに収録されているFriendzoneプロデュースの "Perfect Skies" はネタ使いの斬新さも衝撃でした。他にも、Peaking Lights "Marshmellow Yellow" のリミックスは意外な組み合わせが最高だったので、今年もたくさん面白い作品を出して欲しいアーティストです。

Juicy J & Lex Luger - Rubba Band Business 2
Lex Lugerのビートを聴くとテンション上がるし、Juicy Jのラップを聴いてTrippyな気分になる… 本当に大好きな2人の組み合わせ。大傑作ミックステープです。BPM70前後のヒップホップはベースミュージックとの相性も良さそうだし、サウス/バウンス的なビートは2000年中盤にハマってから、ずっと好きなパターンかも。

Metro Zu - KushPak3
ツイッターのTLで知ってハマりました。マイアミにも新しい流れがあるんですね、最高です!

Machinedrum - Room(s)
LuckyMeから出ていたシングル "Alarma" を聴いて興味を持ったのですが、Planet Muからリリースされたこのアルバムも、めちゃくちゃ良かったです。Jukeやオールドスクールなノリの曲などがUKらしくアップデートされていて、最高でした。

Clams Casino - Clams Casino’s Instrumental Mixtape
改めて聴くとやっぱり凄いアルバムだと思います。

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ZuKaRoHi(ブロークンビーツ酒場,東京)
Sound Cloud: http://soundcloud.com/zukarohi
Mixcloud: :http://www.mixcloud.com/zukarohi/
PodMatic: http://zukarohi.podomatic.com/

     

[PROFILE]
偶数月第三火曜日青山LOOPにて"ブロークンビーツ酒場"を主催しています。

[DISC LIST]
Blawan "Shader" (R&S)
2011のDubstepで際立ってカッコ良かったと思うのはBlawan。中でもブロークン風味のこれが個人的ベスト。レーベルコンピ "IOTDXI" に収録。

Dego "Dego' s Dancehall Cry" (2000black)
2011年のブロークンビーツの事件と言えばオリジネイターDEGOの初ソロ名義アルバム "A Wha' Him Deh Pon?" の発売でしょう。2000black全盛時のDegoのリミックス作品とかが大好きだった自分にとっては音数少ないこのトラックにグっと来ます。

DD Black "Rainily" (Unreleased dub)
2011年国内シーンで個人的に最も共感したのが宇都宮B-Lines Delight クルー。UKでの評価も高く、遂にはAltered Natives 主催のEye4eyeレーベルコンピに "Charge" の収録を果たしたクルー一番機のDD Blackさん。美しく希望に満ちたウワものとエグい鳴りの低音のバランスが絶妙な高速ベースハウス。今後のソロリリースでの収録に期待。

Fujimoto Tetsuro "Reflections EP" (Bagpak)
Cosmopolyphonicの一員として活動する彼の初ソロリリース。ビートダウンハウス、ビーツなど速度はいろいろですが一環したデトロイトラブなヨレた質感がたまりません。DJプレイではガラージ/ダブステップ等もセンスの良い選曲をしているので、今後の制作面に反映されたなら。。。と楽しい妄想が止まりません。

Lowtec "Darrynane" (Nonplus)
ノンプラスからリリースのスローBPM。レーベルを共催している(ですよね?)のInstra:Mentalは2010年のリリース"Let's Talk" やフリートラックの "808 & 303" あたりからスローテンポのテクノへの接近が見られます。KASSEM MOSSEのダブステップリリースもノンプラスだったりとか、こういう結びつきはホントに面白い。

Sivarider "Soundkilla" (Unreleased dub)
またも宇都宮BLDクルーからSivarider。こちらもロブスミスやScratcha(Rinse/DVA)などにヘビープレイされていて2012年リリースの期待が高まる一曲。スペイシーな上音が気持ちいいスロージャングル。

Pangaea "Hex" (Hemlok)
コレはブロークンビーツでしょう。Cosin Cookroachかと思いましたよ。

Paradox "Consonance" (Paradox Music)
アルバム"RAMIFICATIONS" に収録された140bpmのブレイクビーツ。ブロークンでもドラムンでもないパラドックスとしか言いようの無い素晴らしいトラック。今年はとにかくコレをかけたくて前後のセットを考えました。フロアでもがっつり楽しみました。(Dxさんしか使ってないけどw)

Shimawaki "Stereo Coast" (Unreleased dub)
国産ビートダウン、ビーツ系で以前より注目しているのがこの人。リリース済みの作品はかなりスモーキーなロービートですが、2011はほど良くダンサブルな作風にシフトしていて(とは言えかなり遅いし渋い)今後の活躍が楽しみすぎる一人。

Vakula "Acid release" (DKMNTL)
去年のLoneショック(と勝手に呼んでいる)から元々好きだったビートダウン、デトロイトハウス回帰のブームが個人的にあり、かつ良いリリースがとても多かった。中でも鬼のリリース量だったVakuraの一曲。

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鈴木一彰 (version city session /material,名古屋)
http://www.myspace.com/versioncitysession 
http://material-web.com/


[PROFILE]
90年代前半、伝説的クラブTEXTEのDJとして活動を開始。'09年、version city sessionを結成、翌年1stアルバム『#1 - plays japanese club classics vol.1』でデビュー。現在はCLUB MAGOのパーティ《EXCURSION》をオーガナイズし、レコード・ショップ《material》オーナーも務める。

[DISC LIST]
ARP.101 — U / Groove / True — Eglo [12"] [juno]
Floating Pointsを筆頭に、一連のEglo作品からはベースミュージック通過後のジャズ~クロスオーヴァー感覚を強く意識させられます。どの作品も捨て難いですが、Alix Perezが絡んでて驚いたコレを。

Ed Sheeran — The A Team (Shy Fx's Ackee and Saltfish Remix) -Atlantic [7"] [7digital]
ちょっと白いヴォーカルとShy FXのレゲエ・ルーツが滲み出たトラックのバランスが気持ち良いリラクシンなリミックス。7インチでのリリースも嬉しい。

Gil-Scott Heron — I'm New Here -XL [CD] [juno]
リリース時よりも2011年によく聴いた(効いた)一枚。アルバム全体に漂うへヴィネスがベースミュージックと共振。Jamie xxのリミックス盤もありましたが断然こちら。

James Blake — James Blake — Atlas [CD] [7digital]
低音時代のブルーアイドソウル。来日ライヴも文句なし。この先どこへ行くのでしょうか?

Makoto — Souled Out — Human Elements [CD] [juno]
2011年度ソウルフル部門、ブッちぎりの第1位。Paul Randolphをフィーチャーしたヴィンテージ・ソウルとドラムンベースの奇跡的な出会い"Tower of Love"が極上。ビートフォームも自由自在、ジャズ~クロスオーヴァー作品としても極上のトラックがズラリ。

Mr Scruff - Wobble Control - Ninja Tune [12"] [juno]
ベースミュージックの鳴りを彼独自の温かみのあるファンキーなブレイクビーツに落とし込んだ最近のリリースは全てハズレなし。《Fat City》から出たHizatronのリミックスも素晴らしかったです。

Focus - Spaceship Rocket - Versatile [12"]
Phil Asher変名による驚きのステッパー・チューン。'02年作。Restless Soul名義では"Greedy G"モロ使いのトラックもあります。ウエストロンドン~ブロークンビーツ界隈のラガ物は聴き直すと再発見多し。

SBTRKT - SBTRKT - Young Turks [CD]
LPが1枚組なのも納得な"聴ける"ベースミュージック・アルバム。ヴォーカリストの人選もセンス良し。正体は、元々ジャズ~クロスオーヴァー系で名を馳せたAaron Jerome。

Sideshow - Fink Dubs EP - Aus Music [12"]
テクノ~ダブステップの架け橋的レーベル《Aus Music》をWill Saulと共に運営するFinkの別名義。彼がNinja Tuneからリリースしているフォーキーな歌モノ作品から4曲をダブ化。どうせなら、EPではなくダブ・アルバムとして聴いてみたいかも。

Zed Bias - Let Me Change Your Mind feat Jenna G - Development Music [12"]
08年リリース、ロフト・クラシックとして知られるEddie Kendricks"Girl You Need A Change Of Mind"を下敷きにしたミッドテンポ4つ打ちトラック。

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DJ♥(ハートマーク)ネグリジェZ(CATCHY!/Basslab/ガラゼミ,浜松)
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[PROFILE]
静岡県浜松市在住の特殊DJです♪

[DISC LIST]
Azelia Banks/212 feat. Lazy Jay
T. Williams/Break Broke
Machinedrum/Alarma
Kuru & Dustmite/Daime Forca
Gun Selectah/Villa Ghetto (LOL Boys Remix)
Daniel Haaksman/BOMBA feat. Roxxxy Bione (MOSCA VERDE EDIT)
Sclist/Third Run
Roska/Elevated Levels (Zed Bias Remix)
SBTRKT/Golddigger
Yasmin/On My Own (Stenchman Remix)

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隼人6号(SUPER WISE,静岡) 

[PROFILE]
"SHIZUOKA JUNGLIST"の称号を掲げる獅子にして、いくつかの名義を使い分ける音楽活動家。JUNGLE, DUBSTEP, DRUM&BASSなどのBASSミュージック制作を愛好し、LIVEを披露する傍ら、自身のオリジナルトラックによる"自給自足DJ"スタイルでお馴染みとなる。静岡BASSミュージックシーンの担い手のひとりとして、現在、静岡JUNGLEパーティー"SUPER WISE"を主催している。

[DISC LIST]
●.REBEL MC FEAT. TENOR FLY, DADDY FREDDY, NANCI CORRELA & SERIAL KILLAZ/GET READY(Congo Natty)
正にBIG TUNE!ここ数年のアンセムな事は間違いないし、この1枚のリリースでジャングル全体の勢いが増した様に感じたのは僕だけ?
聴くたびに「あぁ、完璧だなぁ。」と思います。

●.DAVID BOOMAH & SERUM/WHY THEY WANNA(V Recordings)
David Boomahはどれも外れ無しですが、トリッピーでDOPEなジャングリズムに、David Boomahの歌が気持ちいい。

●.Shaka-Itchi/Retweet Raggamuffin Anthem (Amen Traffic/Minus Records)
JUNGLEとDRUMSTEPの融合!今まで聴いた中で最高の完成度!どちらの美味しいところも知り尽くしてるが故に成せる業!

●.ED SOLO & DEEKLINE/SENSI(Jungle Cakes)
安定のJungle Cakes、ネタ物で聴きやすいから普段この手の音楽を聴かない人も楽しんで聴ける!
こういうレーベル・アーティストが重要なんだと思います!

●.Calibre /PIANO BIZNESS(Critical Music)
Calibreの真骨頂の上品なウワモノにしかっりとしたベースが響くドラムンベース。
これを待ってました!!って感じです!

●.BENNY PAGE/ORIGINAL KILLA(Subway)
今年1番だと思ったダブステップ。確かな音圧と安定のビート。
派手過ぎず、かと言って確かな進化も感じさせる1曲!

●.BAOBINGA & I.D./HOOD THANG(Pure Filth)
Pure Filthから07年のリリースですが、2011年はこの近辺のBPMの曲が増えたおかげで
このてのスロージャングル的なブレイクビーツを引っ張り出して効果的に使える機会が多くなりました。

●.CHRISSY MURDERBOT - WOMEN'S STUDIES (PLANET MU)
PLANET MUからMURDERBOTのJUKE!!様々なジャンルを渡り歩く氏ならではの幅広いJUKE!実にジャングル的なJUKE!!

●.DJ Roc/The Crack Capone(PLANET MU)
JUKEは今年最も動きがあったジャンルの1つだと思うし、今も色んな方面からいろんなアプローチのモノが生まれている。どれも刺激的でワクワクするものばかり。
だけど!このアルバムは去年の10月ですが僕は1年経ってもやっぱりこの衝撃がまだ離れない!

●.にしかわっち/にしかわっちの三年は地獄が続くEP(つくしレコーズ)
ハートキャッチな強烈ネタにバシバシ来るビートがメッチャかっこいい!
この硬いビートは国産JUNGLEにはなかなかないと思う!


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脇田 康介 (三河安城)

[PROFILE]
東海地区最大級!クラブジャズの祭典、「名古屋クラブジャズフェスティバル」に出演させて頂きます。第1回は2012年2月4日(土) 新栄Live & Lounge Vioにて開催。

[DISC LIST]
去年に引き続き、僕のような若造がこのような場所に寄稿させて頂くこと自体とても恐れ多く感じます。

今回のチャートのコンセプトに基づいて、2011年に聴けた、クロスオーヴァーでオルタナティブなダンスチューン
(もちろん、いちベースミュージックファンという視点を意識して)をあげながら、懐かしくも厳密には、高校1年の文化祭から始まった僕のDJキャリアの中で、僕のベース的な側面を形作ってきた音楽を遡ってピックアップさせて頂きました。一人でも多くの方に興味を持ってもらえるよう、幅広くセレクトさせて頂いたつもりです。リラックスした気持ちで書くことを心がけたため、文体等が荒くなっている部分があります。どうかご容赦ください。

KINGDOM☆AFROCKS / イチカバチカーノ - album mix
VILLAGE AGAIN / PLANETGROOVE / Gumbo Groove
2011年の国産アフログルーヴ。あらゆる国の音楽をプレイしてきたミュージシャンがアフロビートをポップにそれでいてマナーを感じる、しっかりとしたプレイしてます。ビートがいい、キメもいいし、キャッチーなボーカルとコーラスも相まってフロアでのウケがいいです。2011年、そして今年もDJとしてのパワープッシュチューン。12インチバージョンよりも断然コッチ!

Makoto / Tower Of Love feat. Paul Randolph - Original Mix - Human Elements
ご存知、MAKOTOさんの2011年作。これに関しては他の選者様方も選ばれそうですが、僕としても是非とりあげておきたい一曲です。ドラムンベース云々というよりも、クロスオーヴァーの解釈が素晴しいです。ハッとさせられました。この曲を、Ben Westbeechなドラムンベースにつなぐのではつまらなくて、Janelle MonáeやPPPのセカンドで聴けるロックテイストな次世代ソウルと混ぜたいですね。2012年もこの曲のコンセプトに負けないようなセンスのあるDJを目指します。あ、Ben Westbeechのハウスなアルバムも2011年でしたね。あれも面白かったです。

Special Ed / Freaky Flow - DJ Premier Remix - Profile
僕のビート、ベースを語る上でこの辺りの90年代ヒップホップは欠かせません。どれでも良かったんですけど、この曲は相当聴きました。ブリブリなベースラインに乾いたスネア。粘っこくハーコーなラップ。相当ヤラれました。96年。

DJ Krush / 覚醒 / Kakusei - AI-SONY
90年代のヒップホップを一通り聴いた後に出会ったのがコレ。恐ろしく、タイトで固いビート。微妙にズレるビートに気持よさを覚えました。このアルバムで「ビートとベースを聴くという行為」を体得したと言える記念すべき一枚。若かった僕へ、音楽の聴き方を大きく広げてくれた大切な一枚です。98年。

砂原 良徳 / ラヴビート - キューンレコード
ダブという言葉一つとってみても様々な解釈や聴き所があると思いますが、ベースミュージック的観点からこのアルバムを聴いてみると、ダブを恐ろしく洗練させて、電子的・未来的にした音楽と捉えられることも出来るような、そんな気がしたのでちょっと選んでみました。ちょっと違いますかね。。とにかく、引き算的な美学、空間の広がり。後に語り次がれるべき傑作だと思ってます。2001年。

Cinematic Orchestra / Everyday - Ninja Tune
アルバム全体に広がるエレガントでありながら、大地に根付くような懐の深い雰囲気は全編で響き渡る美しいベースラインとその音質が大きく寄与していると思います。太く、壮厳で美しいベースラインは音楽をエレガントで、奥行き深い空気感を与えることをこの一枚が教えてくれました。2002年。

James Blake / James Blake - Republic
皆さんがおっしゃるとおり、これは名盤です。ベースミュージックの新たな側面と可能性に興奮されたベース猛者の方も大勢おられるかと思います。ただ、日本ではどういう人が聴いてるんですかね。ミュージックマガジン的な方でしょうか?レディオヘッドファン?そんなコトはどうでもいいんですけど、このアルバムが出てから、先にあげた、Cinematic Orchestraのある曲の後にJames Blakeの曲をもってくるという流れを、いつかDJでもコンピでもいいのでやってみたいなぁと思ってたんですが、有名なベース系DJが名古屋のクラブにいらした時に、全く同じ流れでその曲を使ってる場所に居合わせてしまったんですね。悔しかったですけど、その感覚を共有していた方がいたことにとても感激しました。ということで、その経験が2011年のパーティーでの一番の思い出です。2010年。

Jackie Mittoo / The Keyboard King Of Studio One - UNIVERSAL SOUNDS (SOULJAZZ傘下)
耳の広い好事家様方からしてみれば、当たり前の解釈かと思いますが、ジャマイカンミュージックのファンク的解釈というのもかなり面白いですよね。SOULJAZZレーベルはいつも僕達に、新しい音楽の聴き方を提案してくれます。好事家様方をニヤリとさせてくれます。SOULJAZZにハズレ無し。

Quantic And His Combo Barbaro / Un Canto A Mi Tierra - Cut Chemist Remix - Tru Thoughts Records
この曲も2011年、大変お世話になった一曲です。本当にカッコいい曲です。味付けがいいです。バランスがいいです。
Tru Thoughts も SOULJAZZ と同じく、多様な音楽性をアウトプットし続ける、刺激に溢れたレーベルであります。ともすれば、雰囲気が一辺倒になりがちないわゆるベースミュージックパーティーですが、様々な要素を取り入れた広い意味でのベースミュージックパーティーが僕は好きです。

C.O.N.E. / Treeknocka feat Colonel Red
ベースミュージックと僕という立ち位置を考える上で、(かつての??)ウエストロンドンのシーンは外せないと勝手に思っているのですが、そういった意味で一曲くらいはそんな曲を入れておこうかなと思います。ド直球のブロークンビーツに絡むベースとサイレン音、所々ラガさを感じるボーカルがたまりませんね。パーティーでこの曲を聴いたことがないので、有名じゃないのか、、いい曲だと思ってるのは僕だけなのか、、、僕の中ではブロークンビーツクラシックです。

以上、私脇田康介の10枚になります。

去年に引き続き、この様な機会を与えてくれたエラグルさん、
どうもありがとうございます。
2012年もたくさんの、素晴しい音楽に巡り会えるといいですね!

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DJ ERAGURU (Bass Love,淡路島)


[DISC LIST]
1: Kyla & Crazy Cousinz/Do You Mind (Reggae mix)
2011年来日DJの中で一番踊ったうちのひとりがSEIJI。彼がプレイしてて、かかった瞬間全員がおお?!っとなったRemix。SEIJI本人に訊いても誰のmixなのか実は知らないんだとの事で、速攻帰りの電車の中でiPhoneで検索して見つけた1曲。がやはり誰のRemixなのかよく分からなかった。w でも最高にカッコイイ。実はDo You MindってUKでは結構既に名曲認定されているのか、The XXがカバーしてたりもします。オリジナルとの変化を楽しめる好Remixの代表例。

2: Gentleman's Dub Club/Highgrade (Ruckspin remix)
前々から気になっていたリーズのDubstepプロデューサーRuckspin。そんな彼を含めたリーズ人脈が大集結、スペシャルズみたいなスカ/ダブバンドを結成。リリース曲はまだ数曲だが、Youtube等にアップされたLive映像では現場の盛り上がり方は半端ない。地元リーズを始め、Dubstepの祭典Outlookフェスでも大人気だ。BBCでP-Moneyと共演した映像もGrimeラッパーvsスペシャルズで生Dubstepのノリで最高だった。GDCのメンバーがほとんど参加したSubmotion OrchestraやRuckspinとJack SparrowのユニットAuthorのアルバムもリリースされリーズ人脈は俄然注目を集めた1年だった。

3: Geeneus ft. Ms Dynamite/Get Low
2011年UKではアーリー90sのハウスがリバイバルしていたのは、iTunesフェスでのKaty Bのカバーの選曲やDeep TeknologiのS.E.FのDJでも感じたことだった。そんなKatyのバックで時代の空気を創りだしていたのがGeeneusだった。iTunesフェスで選曲されたRobin S/Show Me Love、Crystal Waters/Gipsy Woman、Inner City/Good LifeのFunky ver.をGeeneusは製作しているという裏話も。Zed BiasがJenna GとSoul II SoulのFair Playをカバーしたりもしてましたね。で、そんなGeeneusのここ数年アンセムだったこの曲を。ま、これ自体はアーリー90sハウス感はないんで、話全くつながってないじゃんってことなんですが、ちょっとこのことは書きたかったので。w

4: Spank Rock/What It Look Like (Todd Edwards dub remix)
Sound CloudでUKG界のヒーロー達が過去のレア音源を惜しげもなくフリーで公開という事件が多発したのも2011年。Wookieが1stアルバム時代のレア音源を公開したり、Zed Biasも同じく大量のダブやアナログオンリーだった音源をリマスターしてフリーで提供したり、そんな中レジェントTodd Edwardsの大量のフリー公開も大事件でした。例のm-floなんかの和モノ音源も嬉しすぎた。そんな中でちょっと毛色の違うremixのこれは現場で使いまくりました。

5: Faithless/MOHAMMED ALI (FJ's 12 Round rmx)
上の話と繋がるんですが、もうこれは事件過ぎて特別。知る人ぞ知るという形容詞を使いたくない程、10年前のUKGブームの時にはDJ仲間の間で常に新作が待たれる存在だったFrancis James。暫く引退していたらしいのですが、突如Sound Cloudにアカウントをつくって、過去の音源を公開。あの頃ラジオで聴いて血眼になって探してた、そして手に入れられなかった(おそらく300枚ほどしかプレスされなかったであろう)あの曲やこの曲が復活。今聴いてもエッジが立っていて古びていなどころかやっと時代が追いついた感。これをきっかけに活動を再開して欲しいと切に願う。

6: Skream/2D (Whistla Remix)
WhistlaといえばFuture Garageの立役者として一躍注目を浴びた存在ですが、個人的には考え方も含めて今ひとつ乗り切れないところが今もあるのは確かなのですが、このSkreamの非公式RemixはSmith & MightyやRSDを思わせるブリストルあのノリが突如出てきてビックリ。ちょっとこの路線広げて行って欲しいところ。そういう意味ではCluekid辺りにも期待してます。

7: Daluq/E2E4 (remix)
2011年のクリスマスプレゼントとして20数曲のレア音源を公開したZed Bias。Tru ThoughtからのアルバムやOmarのproduceなど、ここにきて新たな充実期に至っている彼は年明け早々2月にはRodney PとFallacyとのユニットSleepin' Giantzでのアルバムが控えている。そんな彼を10年前に大阪に呼んだ時にCDRでダブを貰ったそこに収録されていたのがこのマニュエル・ゲッチングのE2E4のUKGカバー。長年自慢の一曲だったのですが、遂に一般に公開されて嬉しいような寂しいようなという一曲です。

8: Seiji/Whisky
Funkyの登場で再び時代とリンクしはじめたBugz周辺だと思うわけですが、何故かリリース面とかセールス面で今ひとつ恵まれないのが勿体無いよ。と常々思っているんです。DJも皆最高にかっこいいしクラブジャズの文脈だけで語るのは明らかに的外れ。あるいはベース的な側面をあまり歓迎しない日本のクラブジャズの文脈が的外れなんですよね。それは送り手的にはきっちり押さえてるところだと思うんですが、何故かクラウドがそれをやんわり歓迎していないという不思議な捻れが生じているのがすごく残念。という訳でSEIJIの今回の超久々の来日はその文脈の外からのアプローチ。DJも最高だったし、これをきっかけに他のエリアの人達にも是非ベース系クラブジャズの魅力を知ってほしいと思うわけです。

9: Pay As You Go/Fly Riddim (Clean)
実はこっそり結構いい感じで復活しているPAUG。シャンペンダンスを思わせるあのノリがきっちり現代風にアップデートされててカッコイイです。これがプロモレベルで留まっているのは惜しいのでどんどん使って行きましょう。

10: The Heavy/How You Like Me Now? (Joker Remix)
ぶっちゃけ個人的にはハマってないJokerなんですが、このremixは例外的にドハマリ。才能があるのは来日時のDJでも感じたので今後の期待したいなと。

2011年の総括ベストはdrzに書いたので、こちらでは現場でお世話になりまくったフリートラックでベストを作ってみた。去年1年で物凄い量&質のフリーダウンロードがあったが、個人的にはフリーじゃなくてちゃんとお金払うので、幻のあれやこれやを高音質で世に放ち直して欲しいと多くの低音マエストロたちにお願いしたい。

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【特別ふろく:その1特別寄稿】

<DJ EZ来日(2011年12月16日@表参道VELOURS)目前でのキャンセルに涙した、 日本全国のUKG~ベース系偏執狂に捧ぐ> by 若杉 実 (音楽ジャーナリスト)

"DJ EZ Heavy Weight!!!"
 昨年末の悪夢(来日目前でのキャンセル!?)からEZ漬けの毎日でアタマの中は例の連呼("イーゼイーゼイ~ゼ~")でパンク寸前!なぜそんなに心酔するのかと自問をくり返したところで埒が明かないのはわかってるものの、今回の検証によって、あらためていろんな感動が見えてきた。結論を急げば、"抜かりなくDJの基本を押さえている"にすぎないということ。技巧派として知られていても、その技巧がそのまま個性になる稀有なDJであるということである。
 ミックスの基本はベース、リフ、あるいはヴォーカル(ヴォイス)といったパートをセパレート(!)して繋ぐ。それに準じてビートもスネアとハットが分離されミックスされる。そして一聴してわかる、カミソリのごとく鋭利にチョッピングされるフェーダー使いの多用だ。そのチョッピングひとつ取ってもあらゆるパターンを駆使。手首を固定させ直角でカットするみたいにするのと、逆に手首のスナップでえぐり取るようにカーヴさせるツー・パターンを使い分ける。
 そしてEZをEZたらしめるのが、"インパクト・ミックス"と呼ばれるトンデモ技だ。流れている音を瞬時に消し(カット)、もう一方で流れる曲のキックだけをピンポイントで出す。EZマニアなら"魔(間)のミックス"で知られる(?)『Pure Garage/Bass Breaks&Beats』の<Disc 2>M8→9を参照されたし。CD上で登場したのはこれが初だが、フロアではリバーブをかけ頻繁に持ち込む。初めて生で体験したとき、まるで爆撃のような凄まじい轟音で、いったい何がどうなってるのかわからなかった。ちなみに"インパクト・ミックス"という名称は、2度目の来日(2002年11月)で取材したとき、ネーミングなんてないというから、その場で本人に考えさせました。
 こうしたミックスは、この世界ではほんとに特異というほかない。誤解を恐れずにいえば、よく比肩されるジェフ・ミルズよりもある意味においては高度な技術だとも思う(事実、ジェフ、リッチー・ホーティン狂という友だちがEZのDJに感銘し、UKGに開眼したという例もあるくらい)。テクノのようなトラックものとは異なり、歌モノには起承転結などあり構成が複雑。そこに、針穴に糸を通すがごとくピンポイントで落とし込む絶妙なミックスは至難だろう。
 筆の勢いに任せていえば、たとえばトリック系DJをしても一線を画すべきものではないかとも。ジャジー・ジェフの知性、DJアラジンのタフさ、DJクレイズの柔軟性、DJスクラッチのエンタメ性、キャッシュ・マネーのいかがわしさ(?)すべての要素を合わせ持つといっても過言じゃない。歴代のトリック要素をBPM130の世界に初めて持ち込んでしまったオトコなのだ。
 以上のようにEZのことを話し出すと冷静でいられなくなる性なのは重々承知してるのだけど、けっして過大評価したり話を誇張しているわけではないことはご理解していただきたい。EZこそUKGそのものでありUKGの真実にほかならないのだから。UKGあるいはグライム、ダブステップとはどういうものか、その特徴をよく理解したうえでの華麗なるミックスなのである。きっとぼくらが目にしてきたほとんどのDJは、UKGをグライムを、そしてダブステップをただ回していたにすぎなかったのだろう。昨今、ダブステップ、ファンキーのプチ来日ラッシュのようだけど、たとえ100人来たところでEZ1回の来日にはおよばない。今回のドタキャンがつくづく残念なのはそういうことです。
 以下、CDで体感する驚愕のミックス、ベスト10!

       

1『Pure Garage/Bass Breaks&Beats』<Disc 1>
M8→9

驚異のミックスのなかでも頂点に輝くのは、やはりこれぞEZという秘技"インパクト・ミックス"をここぞとばかりに披露したこれ。本CDによって初公開された。クロスフェーダーを中央に、左右の縦フェーをピストン運動(!)のようにすばやく上げ下げしてふたつの曲をマジックのように繋げる(というか、どっちがどっちだか錯乱させる)トンデモ技だ。"意図的に音を途切れさせる"という概念などハウスDJにはありえないし、ヒップホップDJですらこんなのしない。ぶっ飛びすぎてて笑える。

2『Pure Garage IV』<Disc 1>
M6→7

4×4(4つ打ち)の華麗なるミキシング。ふたつの歯車がカチッと噛み合うように2ステップにキックを徐々に足して4×4に持っていく。それも手のスナップ加減で、うしろのハットも微妙に残したりする芸の細かさ!一般のUKG DJより4×4率の高いEZならではの妙技ではないかと。こういうミックスを体感すればするとほど、ふつうのハウスDJが退屈になるんだな。キレイなミックスなんて何かとおなじで、3日・時間で飽きるというもの。ちなみにこのシリーズIVは、EZの超絶技巧を不動のものにした記念碑。歌モノとトラック~ブレイクス系、つまり水と油の関係を覆すように両者を地続きにしてしまった。

3『Pure Garage II』<Disc 2>
M19→20

バトルDJの"ワード・プレイ"(主にディスるとき使われるけど)みたく歌詞を組み替えミックス。シンセリフから切り込み、M19の女性コーラス→M20の女性ヴォーカルとのユニゾンで聴かせる。ちなみにEZの巧みなことばのコンビネーションは、現場でのMCとの絡みでも発揮。MC DT(という古参がいる)が決めの名フレーズを放つと、すかさずおなじフレーズが収録されてるレコードをフロアに流すという、ライヴ演奏さながらのDJをしていたことも!

4『Pure Garage Classics』<Disc 1>
M4→5

たしかにテクは抜群。しかし、どうすればそうウマく見せられるか、考え抜かれた"選曲"こそ重要ということをEZは熟知してる職人気質でもある。とくに前曲(ブレイク・パート)→後曲(イントロ)という通常のハウスDJのように間延びさせることなくサビのパートでもお構いなくぶち込んでくるから、よりスリリングなグルーヴ感を堪能させられるのだ。本CDでは、そんなサビでのミックスがここぞとばかりに引用されまくる。

5『Pure Garage Classics』<Disc 2>
M1→2→3

これぞ(どれもなんだけど)真骨頂!すでにオールドスクールになってしまった世界最初の2ステップ、ティナ・ムーアの曲をBPMアップで(たぶん当時はCDJで"+8それ以上"か)、熾烈を極めた2003年に、それも飛ぶ鳥を落とす勢いにあったエージョントXとジェイムソンとの間にサンドイッチしてしまう。"何を回すかではない、どう回すか"というEZ流哲学炸裂!

6『Pure Garage/Bass Breaks&Beats』<Disc 2>
M10-11

インパクト・ミックスにつづいての場面。この時期のキラー・チューン「G.A.R.A.G.E.」のチョッピングも冴え渡るけど、それより重要なのは前に持ってきたオールドスクールなM10。あえてスカスカなトラックを選曲して、つぎの「G.A.R.A.G.E.」を入れやすいように考慮。それも、M10のリフとシンクロするようにM11をチョッピング。EZが現場でよくやる、あえて捨て曲を持ってくる焦らしのパターン。う~ん、深いなぁ。

7『Pure Garage/The Main Room Sessions』<Disc 3>
M4→5

こちらもサビでミックスするパターン。ファンキー・ハウス集ということで、通常のハウスDJとの相違が明確。おなじ4×4を扱うのにタイム感というかピークの持っていき方がまったく違う。

8『Pure Garage/Bass Breaks&Beats』<Disc 1>
M12→13

ベースで繋ぐ典型例。鋭いフェーダーさばきはいつものことなんだけど、後半では4拍めを突っ込み気味に処理。そして刮目すべきなのが、ミックス最後に逆回転で流して音色を変えるように聴かせていること。このころからリヴァース機能つきのVESTAXを愛用しはじめているようだけど、そのテクをして手作業でやっていてもおかしくないはず。
ちなみに、この流れで話題に触れないわけにいかないのが、<Disc 2>にも収録されてる「Go DJ」(JAMMIN=DJ ZINC)のEZならではの斬新な扱い方だ。曲を途中まで流したあと、こんどは逆回転でプレイしはじめ、そこに4×4をかぶせるという荒技!あの特徴的なベースラインがまったくべつのものに生まれ変わり、"Go DJ!"というヴォイスも"Jjjjj Ddddd Ogggg"という感じで聴こえてくる(Discogsでも海外のレヴュアーが解説)。2度めの来日で目の当たりにしたのだが、あまりの興奮にリヴァース機能を使ってたかはすっかり見落とす。現地で体験したという葛田くんの情報だと手作業だったとか。まさに絶倫DJ都市伝説。

9『Pure Garage Classics』<Disc 3>
M2→3

次の曲のヴァイオリンのリフがM2のベースラインと絶妙にマッチ、あたかもひとつの曲であるかのように聴かせてしまう。これもミックスの妙を支える巧みな選曲、という好例。ちなみに、この時期からフィルター使いが抜群に向上し、チョッピングを基本としながらスムーズさもアピール。来たるファンキー・ハウスに備えた対応策か。

10『UK Garage Flava』<Disc 2>
M5→6

最後ながら、2ステップと4×4の典型的なミックスとしてぜひ押さえておきたい場面。いわゆるぶっ込み系だけど、正確無比なミックスは強引さを微塵も感じさせない。まさにウマいが個性になる基本中の基本のDJではないかと。本作は<PURE GARAGE>第1弾と同年(2000年)にリリースされた比較的初期のミックスCD。この年、年間ベストDJを受賞。KISS 100(FM)では金・土のゴールデン枠という前代未聞の週2でレギュラーを担当している。


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